新民主党の党名変更、影響なし〔世論調査〕

　新民主党大会が今週末、ハリファックスで開催される。ここで「民主党」への党名変更問題が協議される。
　この大会では、アメリカ民主党から通信ディレクターのアニータ・ダンを招いてスピーチしてもらう予定になっている。新民主党は党名変更によって、従来自由党寄りだったアメリカ民主党との繋がりをアピールし、中道寄りの路線を模索するものと思われる。緑の党の勢力拡大によって最も被害を受けたのは、間違いなく左翼の新民主党だったはずだ。
　党名変更には、いくつかの問題がある。第一に、連邦党が党名変更しても、地方党は依然として旧名のままだということである。第二に、党内の伝統的な左派はアメリカ民主党との連携に反対していることである。

　ハリス=デシマ社が８月６日から９日にかけて、1000人のカナダ人を対象に実施した電話世論調査は、党名変更は投票行動にほとんど影響を及ぼさないことを示した。
　全ての回答者のうち、党名変更に賛成したのは36％、反対したのは31％だった。
　新民主党の支持者でない人々のうち、党名変更したら以前より支持すると回答した人はごく少数だった。
　新民主党支持者の大多数は、党名変更しても影響なしと回答し、13％は以前より支持すると回答した。