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「女性議員の証言、重視せず」 [オンタリオ]

3071832 オタワのラリー・オブライエン市長は8月5日、斡旋収賄の裁判で無罪判決を勝ち取ったが、判事の「女性議員の証言は重視しない」発言が波紋を呼んでいる。
 オブライエン被告は2006年のオタワ市長選にあたり、保守票の分散を避けるべく、出馬を検討していたテリー・キルリー氏に、辞退する見返りとして3万ドルと仮釈放評議会の職を斡旋した罪に問われていた。この裁判で、キルリー氏に近かったオンタリオ州のリサ・マクラウド州会議員は、2006年7月31日にオブライエン候補と会ったとき「キルリーに仮釈放評議会のオファーがある」と言われたと証言した。
 ところが、オンタリオ高等裁判所のダグラス・カニンガム判事は、マクラウド証言について
「彼女が証言したとき、彼女の生活において多くのより重要な問題があった。彼女は夫と子供をオタワに残し、トロントに通勤していた」
として、重視しないと述べたのである。
 この発言についてマクラウド議員は、「真実に性や家庭があるとは知らなかった」と批判した。また女性団体「イコール・ボイス」のナンシー・ペックフォード代表は、「家庭を持ち通勤している男性政治家だったら、同じことを言われただろうか?」とコメントした。

 カナダは、女性国会議員数では世界の189か国中46位に位置している。女性はカナダ人口の52%を占めているが、女性下院議員は22%、女性州議会・市町村議会議員は21%を占めているに過ぎない。


写真:リサ・マクラウド州会議員。
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