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カナダ人の愛国心の強さ、浮き彫りに〔世論調査〕

2966985 ストラテジック・カウンセル社が5月6日から10日にかけて、1000人のカナダ人有権者を対象に実施した電話世論調査は、控え目とされるカナダ人の90%がカナダを世界最高の国とみなし、86%がアメリカへの併合を否定し、65%が王制廃止を望むという強烈なカナダ愛国主義を示した。

 「カナダは世界最高の国である」という設問には、54%が強く同意し、36%がやや同意するなど、併せて90%もの回答者が同意した。また64%は「カナダ人の愛国心は十分でない」と回答した。
 「カナダ人はアメリカ人と根本的に異なる」という設問には、85%が同意した。「カナダは最終的にアメリカ合衆国に併合される」という設問には、64%が強く否定し、22%はやや否定し、併せて86%が否定した。同意したのはわずか13%だった。
 これらの結果について、ストラテジック・カウンセル社のピーター・ドノロ氏は「カナダには決まった文化がなく、そのアイデンティティは不確かだというのが決まり文句だったが、調査結果はそれを否定している」と分析した。

 カナダを最も象徴的に表すものについて、7つの選択肢から2つを選ぶ設問の結果は、以下のようになった。
アイスホッケー:48%
多様文化主義:36%
メディケア(国民健康保険):33%
平和維持活動:27%
憲法の「権利と自由憲章」:21%
英仏二言語主義:18%
アメリカ人でないこと:14%
選択肢のどれでもない:2%

 「多様性はカナダの重要な長所である」という設問には81%が同意したが、同時に「移民がカナダに移住するなら、カナダの習慣と価値を受け容れなければならない」という設問に91%が同意した。「カナダには移民が多すぎるので、数を制限しなければならない」という設問には、20%が強く同意し、32%がやや同意した。

 「エリザベス二世とミカエル・ジャン総督のどちらにより愛着を感じるか」という設問には、70%がどちらにも感じないと回答した。伝統的に王制への支持が強い50歳以上の回答者でさえ、わずか26%がエリザベス二世に愛着を感じると回答し、わずか13%が王制を支持した。
 「次の国王が即位するとき、カナダは王制を廃止すべきだ」という設問には、全国で65%もの回答者が同意した。王党派の影響が最も大きいオンタリオでも58%が同意し、王制に批判的なケベックでは86%が同意した。


写真:私が所蔵するTシャツ。
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