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レイト大臣の秘書が置き忘れたテープ公表される:「厚生大臣には失望した」 [保守党]

2905564 リサ・レイト天然資源大臣の元秘書ジャスミン・マクドネルが、トイレに置き忘れたテープの公表差し止めを求めた裁判で、ノバスコシア最高裁は6月8日、原告の訴えを退けテープの公表を認めた。この判決を受けて、テープを所持するハリファックス・クロニクル・ヘラルド紙は、ホームページで会話の内容を公表した。そこにはレイト大臣が、原子炉停止により惹き起こされた医療用同位体危機を、放射能漏れ(radioactive leaks)と癌(cancer)があるので「性的だ」と述べ、さらにこの問題の処理に追われるレオナ・アグルッカク厚生大臣について「失望した」という発言があった。
「ああ、レオナには失望したわ。彼女は有能な人だけど、この難局から抜け出すのは難しいわ。月曜だったか2日前だったか、下院で質問があったでしょう。彼女が問題を加熱させないよう心から願うわ。」

 テープは、チョークリバー原子炉の重水漏れからほどなく、レイト大臣とマクドネル秘書がビクトリアに向かう車の中で、1月30日に録音された。マクドネル秘書の弁護人は「会話は私的なものであり、テープレコーダーが意図せずスイッチが入った結果録音されたもので、両者とも録音されていることを知らなかった」と抗弁したが、認められなかった。
 マクドネル秘書は後日、国会議事堂でのインタビューの後テープレコーダーを女子トイレに置き忘れた。それを女性記者が拾い、最終的にハリファックス・クロニクル・ヘラルド紙のスティーブン・メイハー記者が所持した。彼は何か月も前にマクドネル秘書に、自分がテープを預かっていると通知したが、彼女はそれを聞かないことも返却することも要求しなかったという。彼女は6月3日に辞職したので、彼はテープを放棄したものと考えた。彼はマクドネル秘書についてこう述べた。
「残念なことに、彼女は望まない形でスポットライトを浴びることになってしまった。彼女がこの事件を忘れて、彼女にふさわしい仕事を見つけることを願っている。」
 敗訴したマクドネル秘書は、訴訟費用の出所に関するメディアの質問を無視して、無言で法廷から立ち去った。ディミトリ・ソウダス首相報道官は、連邦政府が差し止め訴訟に関係していないと強調したうえで、次のように述べた。
「これは私的な会話であり、大臣は録音されていることを知らなかった。これは大臣の職務に影響するものではない。レイト大臣とアグルッカク大臣は、首相に信頼されている。」

 先週に続く新たなトラブル発覚に、レイト大臣は再び議会で集中砲火を浴びることになった。
 自由党のイグナティエフ党首は「我々は、ひどく注意の散漫な大臣とともにヘルスケア危機に取り組むのか。何千もの国民が治療を待っているとき、大臣は紛失したバインダーを取り戻すことに血道をあげ、誹謗テープの弁明に躍起になっている。だめだこりゃ」と述べた。
 自由党のデビッド・マギンティ議員は「私の判断は、こうである。大臣は、現在論争に巻き込まれている。彼女は、仕事に取り組むことができない。彼女は、伝えられる限りでは厚生大臣を信用していない。彼女は、我々の前にある危機に取り組んでいない。さらに悪いことに、彼女は医療用同位体の十分な供給がベルギー、オランダ、オーストラリアのいずれからもないという事実を隠蔽している」と詰め寄った。
 レイト大臣は、テープに関する質問を無視して「彼は、オーストラリアが医療用同位体を輸出できないと言った。それは誤っている。さらに、彼はベルギーとオランダを混同している」と反論した。
 ロブ・ニコルソン法務大臣は、連邦政府もレイト大臣も公表差し止め訴訟に関係していないと答弁した。
 また新民主党のオリビア・チャウ議員は、レイト大臣がトロント港湾局に勤務していたときの、2年間で8万ドルにも及ぶ巨額の出張費と接待費について追及した。


【参考】 レイト大臣の秘書、機密文書を置き忘れる
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2009-06-05


写真:左からジャスミン・マクドネル元秘書、レオナ・アグルッカク厚生大臣、リサ・レイト天然資源大臣。
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