SSブログ

自由党、予算案信任へ:デュセップ党首「連立は死んだ」 [自由党]

●自由党、修正案提出へ
 1月26日に上程された予算案について、自由党のイグナティエフ党首は、景気刺激が履行されているかについての報告を3月・6月・12月に義務づける修正案を提出し、これを受け容れるなら政府・与党の予算案を信任すると、27日に発表した。これにより予算案は信任される見通しとなり、ハーパー政権の続投は確実となった。
 自由党は支持率が上がっており、イグナティエフ党首は経済危機の最中での総選挙を回避し、党内建て直しを優先したものと見られる。これを受けて野党各党首は、それぞれの思いを胸に連立の終焉を受け容れた。

 「我々は、経済政策を用心深くモニターしていく。保守党政権を保護観察下に置き、鷹のように監視するのだ」。
 イグナティエフ党首は前日上程された予算案について、赤字財政から脱するための説得力のあるプランが不足しており「欠陥文書」だと語った。だが予算案は同時に、住宅購入や職能開発のような重要な譲歩を含んでおり、総選挙を回避する十分な理由があるとも指摘した。
「国民は再度の総選挙を望んでいない。国民は政治的ゲームに飽き飽きしている」。
 28日にはハーパー首相と野党3党首が、下院で予算について演説する。自由党の修正案は2月2日に下院で採決され、可決される見通しである。

●「連立は死んだ」
 自由党の動向について新民主党のレイトン党首は、自由党の修正案を「イチジクの葉っぱ」と酷評した。そして自由党との連立については言及を避け、「今新たな連立が成立した。それはハーパー首相とイグナティエフ氏の連立だ」とコメントするとともに、「我々は今日、ハーパー政権を打倒するにはイグナティエフ氏は信頼できないということを学んだ。もしあなたがハーパー首相に反対し、新しい政権を望むなら、新民主党を支持することを勧める。」と語った。

 だがイグナティエフ党首は、保守党政権が野党の要求に耳を傾けた理由は野党連合による倒閣の脅威にほかならず、連立協定は首相に無謀な行動を断念させる並外れた役割を果たしたと言った。
「私は、いかなるケースも除外するつもりはない。それは、我々が共に働くことができることを示した。この素晴らしい仕事をした連立には、まだ国家に奉仕する機会があるかもしれない。」と語り、今回の動向は連立の終焉を意味するという憶測を否定した。

 ケベック連合のデュセップ党首は記者会見で、「連立は死んだ。もう終わった」と語った。自由党の修正案について「保守党政権を支えることを糊塗する煙幕だ」と一蹴し、自由党は保守党が少なくとも次の予算上程まで政権を握っていることを確実にしたと指摘した。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0