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自由党連続3選確実に [ケベック]

 ラ・プレス紙が11月28日から12月3日まで1001人の有権者を対象に行った世論調査は、12月8日のケベック州総選挙において与党自由党の勝利が確実であることを示した。自由党が勝利すれば、56年ぶりの連続3選となる。ジャン・シャレー首相はかつて連邦進歩保守党の党首を務めており、彼はこの勝利で、ポスト・ハーパーの有力候補となるだろう。
 政党支持率は自由党45%、ケベック党29%、ケベック民主行動党15%、緑の党6%、ケベック連帯5%という結果となった。そして回答者の70%は、誰に投票するかを決定済みだと回答した。
 また首相として最もふさわしい人物は、自由党のジャン・シャレー党首が43%、ケベック党のポリーヌ・マロワ党首が24%、民主行動党のマリオ・デュモン党首が13%という結果となった。
 なお自由党とケベック党は、有権者の大多数を占めるフランコフォンの間での支持率はそれぞれ35%・36%と接近している。

 ケベック州議会のケベック党と、連邦議会のケベック連合はともにケベック分離主義で、密接な関係にある。ハーパー首相はここ数日、ケベック連合と分離主義への批判を執拗に続けており「ケベックで選ばれた議員は、それ以外のカナダで選ばれた議員と同等の価値がない」とさえ言い切った。シャレー首相は4日、ケベック連合支持者をなだめるように語った。
「全てのケベック人は、尊重されるべきだ。民主主義において、我々は有権者の選択を尊重しなければならない。彼らがケベック連合を選択したなら、それは尊重されなければならない」。
 調査機関レジェ・マーケティング社のクリスチャン・ブルクは、ミーチレイク協定失効後のケベックへの非難が、1995年の独立を問う住民投票の原因となったと指摘し、ハーパー政権による過剰な非難は、分離主義者の投票行動に影響を与えると予測した。
 ケベック党は今回総選挙では、ケベック独立を主な争点としては掲げていないが、同党のジル・オーブ候補は「投票を棄権しようと考えていた分離主義者は、投票する気になっただろう。これは我が党の得票増加につながると思う」と指摘した。
 マロワ党首は「オタワの政治危機は、カナダが国として機能しておらず、ケベックの現実を否定することを示すものだ」と語った。
 シャレー党首は、少数政権の危険性を訴えた。
 デュモン党首は、ケベック連合が自由党の(連邦主義者の)ディオン党首を支持したのは判断力の不足を示すものだと語った。
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