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ディオン党首、2度目の辞任表明へ [自由党]

 自由党内で指導力に疑問の声を上げられているディオン党首が、12月10日に開かれる幹部会で辞任を迫られる可能性が高まった。
 ある上院議員はテレビ演説の翌日にあたる12月4日、ディオン党首に「党の今後について考慮」するよう促したと明かした。ジョン・マンレー元副首相も、新党首をクリスマス前に選出するため、ディオン党首に来週辞任するよう迫っている。彼は、国民がディオン首班の連立政権を支持すると考えるのは「妄想」だと主張する。マンレー氏は、自由党は経済危機に対処するためハーパー首相に協力を申し出るべきであり、首相がこれを履行しない場合は総選挙に備えるべきだとして、新民主党との連立に疑問を投げかけた。また自由党議員の一部は、がむしゃらに即時の政権奪回に動くより、むしろハーパー首相一人に不景気の全責任を負わせ、新しい党首の下で次の総選挙で保守党を破り、単独政権を樹立するべきだと主張している。
 スコット・ブライソン議員は5日、来年早々に予算案を不信任し連立政権を樹立するなら、新しい党首を選出しておく必要があると語った。
「私は、党が1月末あるいは2月初めの総選挙に備えることが重要だと思う。我々は、その選挙において党首を必要とする」。

 だが党首選の日程を繰上げるには、おそらく3人の候補全員の同意を必要とするだろう。党大会でではなく、幹部会で党首を迅速に選出する方法もあるが、マイケル・イグナティエフ候補が広く支持されており、ボブ・レイ候補は同意しないだろう。左派連立に距離を置くイグナティエフとは対照的に、レイは不利な状況を挽回すべく連立支持を拡大するための全国遊説を買って出ており、党首選の繰上げ・幹部会での選出のいずれも強行すれば、レイとイグナティエフによる党を二分する抗争を惹き起こす危険がある。それは自由党の分裂を願うハーパー首相の思う壺である。イグナティエフは「ハーパー首相が苦境を脱する唯一の希望は、自由党を分断することだ」と警告した。
 両者のいずれも支持していない議員の中には、イグナティエフをすぐに党首にするためレイは辞退すべきだという意見も出てきた。
 そこで、両者のいずれでもない臨時党首の指名が浮上する。経済に明るいジョン・マッカラム議員、ラルフ・グッデール元財務相、元ホッケースターのケン・ドライデン議員の名が挙げられている。

 ディオン党首の広報マイク・ジャンドロンは、ディオン党首が来週辞任するという噂を否定した。
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