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ペイリン副大統領候補、ケベックのお笑いコンビに騙される [アメリカ]

2265287 マルク=アントワーヌ・オデットとセバスチエン・トリューデルから成るケベックのお笑いコンビ「マスクド・アベンジャーズ(フランス語では「ジュスティシエ・マスケ」)」は11月1日、米副大統領候補のセーラ・ペイリン知事にニセ電話をかけ、まんまとサルコジ仏大統領と会話していると思わせることに成功した。
 6分間の会話の中でペイリンは「お話できるなんて光栄です。ジョン・マケイン氏と私は、大統領を尊敬しています。大好きなんです」と語り、サルコジ夫人のカーラ・ブルーニについて「ベッドで熱い」と話題を向けられると、ペイリンは笑いながら「美しい家族をお持ちですね」と答えた。それから、絶滅の危機に瀕しているアラスカの狼をヘリコプターで銃撃することを許可し動物愛護団体から猛反対を受けていることを指して「ヘリコプターで狩猟するなんて画期的なアイデアだ。動物を殺すのが大好きなので、ぜひ今度いっしょにやろう。でもチェイニー副大統領は連れて来ないでくれ」と誘われると「私は気をつけるわ」と苦笑い。さらに「副大統領に就任しても親交を続けたい」と語り、オデットに「あなたもいつか大統領になることでしょう」と持ち上げられると「8年後かしら」と答えている。
 ペイリンはオデットに「カナダのステフ・カース首相」(※ケベックの歌手。実際の首相はスティーブン・ハ-パー)や「ケベックのリシャール・Z・シロワ首相(prime minister)」(※ケベックのコメディアン。実際の州首相はジャン・シャレー。また州首相は“premier”という)などの話題を振られたが、何の疑いも持っていないようだった。トリューデルは「ちょっと怖くなったよ」とコメントした。
 その後ペイリン知事の広報担当トレーシー・シュミットは「サルコジ大統領をはじめとする元首クラスや、その他のセレブリティたちと同等に扱われたことに知事は幾分気をよくしています。セ・ラ・ヴィ」とコメントした。
 マスクド・アベンジャーズはモントリオールのCKOI96.9FMラジオでレギュラー番組を持っており、そこで録音した会話を大統領選投票日の前日に放送する予定である。

 このコンビは2007年5月にも、ハーパー首相を装ったニセ電話でサルコジ大統領を騙している。このときは、大統領選勝利に酔いしれていたサルコジ氏に「あなたは右派ですし、私もブッシュ大統領も保守派。ですからブッシュ大統領も招待したいと思います。私はかねてから、愚か者たちが集う晩餐会を開きたいと思っていたんですよ」と語り、冷や水を浴びせている。
 2002年のエイプリル・フールでは、クレチエン首相を装ってマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長にニセ電話をかけ「コンピュータなんて地獄に落ちればいい。一体誰がこんな胡散臭いものを発明したんだ」と言うと、ゲイツは「確かにそうだね」と答えている。
 2005年8月には、カナダの歌姫セリーヌ・ディオンを装ってブリトニー・スピアーズにニセ電話をかけ「私と親しいタイガー・ウッズが、あなたとデュエットで歌いたいと言っている。その曲名は“Let's Make a Hole in One”(「ホール・イン・ワンを決めよう/モノで穴を開けよう」)です」と語った。
 2006年1月の、ハーパー首相を装ったニセ電話でシラク仏大統領を騙した事件は、BBC放送によってラジオ史トップ30の1つにノミネートされた。
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ハーバーセンターくん

●歴史は繰り返す-失言とモノマネ
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by ハーバーセンターくん (2008-11-02 05:22) 

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