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ハーパー首相が下院を解散、総選挙は10月14日 [2008年下院選]

 スティーブン・ハーパー首相は9月7日午前8時20分(東部標準時)、総督官邸リドー・ホールを訪れ、ミカエル・ジャン総督に下院の解散を奏上した。総督はただちに下院解散の詔勅を発し、10月14日の総選挙を公示した。

 現時点での各党立候補者数は以下の通り。( )は現有議席数。
保守党:300(127)
自由党:276(95)
ケベック連合:72(48)
新民主党:187(30)
緑の党:135(1)
リバタリアン党:41(0)
カナダ行動党:35(0)
ネオ・サイ党:34(0)
マリファナ党:17(0)
クリスチャン・ヘリテージ党:16(0)
進歩カナダ党:2(0)
動物同盟・環境有権者党:2(0)
カナダ先住民党:1(0)
無所属:?(3)

 グローブ&メイル紙調査による政党支持率は以下の通り。( )は議席数。
全国(308):保守党36%、自由党30%、ケベック連合8%、新民主党17%、緑の党8%
東部(32):保守党24%、自由党42%、ケベック連合0%、新民主党17%、緑の党4%
ケベック(75):保守党27%、自由党24%、ケベック連合31%、新民主党11%、緑の党6%
オンタリオ(106):保守党34%、自由党39%、ケベック連合0%、新民主党17%、緑の党11%
中西部(56):保守党59%、自由党18%、ケベック連合0%、新民主党17%、緑の党5%
BCと北部(39):保守党45%、自由党25%、ケベック連合0%、新民主党16%、緑の党3%


 注目はケベック州である。保守党の過半数を阻止するためには、自由党・ケベック連合がここで食い止めなければならないが、自由党はかつての金城湯池ケベック州で保守党にリードを許している。モントリオールは自由党の固い地盤だが、保守党はケベック市界隈のフランコフォン地域で支持を集めている。
 新民主党の支持者は、自由党がピンチになると自由党に投票するという習性があり、自由党は支持率以上に得票することがあるが、今回保守党の楽勝が伝えられた場合、新民主党支持者の得票は得られないかも知れない。
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ハーバーセンターくん

【各党選挙公約】

●保守党
2011年のアフガニスタンからのカナダ軍撤退
10年以上カナダに在住した第二次世界大戦退役軍人に年間900万ドルの恩給
ディーゼルの1リットルあたり2セント、飛行燃料の4年以上の減税
カナダの航空会社に対する外資の許容割合を現在の25%から49%に引き上げる
外資系企業によるカナダのウラン鉱山所有を認める

●自由党
二酸化炭素排出削減のための「グリーンシフト」炭素税導入および、環境にやさしいエネルギーと環境保護投資への法人税減税
家屋リフォームの1万ドルまでの課税優遇と、無利子の「グリーン・モーゲイジ」プロジェクト
エネルギー効率向上のための建築基準の厳格化
年間350~1200ドルの育児手当支給
低所得世帯への年間1225ドルまでの手当て支給
食品安全システム向上のため5000万ドルを支出
軍隊を除く半自動式ライフルの禁止

●新民主党
「グリーン・カラー」職業・産業創出のため4年間に82億ドルを支出
2050年までに80%の温暖化ガス排出削減
燃料価格をモニタリングする機関を創設
銀行ATM手数料の撤廃

●緑の党
ベーシックインカム支給で貧困に取り組む
学位・免許取得者に半額免除する国営学生ローン
再生可能なエネルギー研究機関に対する資金提供
人と環境を害する化石燃料・有毒化学物質への消費税課税
二酸化炭素排出削減1トンあたり50ドルの法人税減税
工業製品を2025年までにリサイクイル可能なまたはリサイクル原料90%含有にする
小売業者に販売した全ての商品のリサイクル・修理を義務づける
by ハーバーセンターくん (2008-09-21 19:17) 

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