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元力士・レスラーのジョン・テンタ(琴天山)死去 [スポーツ]

2086936 元力士でプロレスラーのジョン・テンタ(琴天山)が2006年6月7日、フロリダ州で膀胱癌のため死去した。

 1963年ブリティッシュコロンビア州サーレーに生まれる。生まれたとき5100グラムもある巨漢で、6歳でレスリングを始め、1981年カナダのジュニア・チャンピオンとなり、奨学金付きでルイジアナ州立大学に進学。在学中にバンクーバーに来ていた佐渡ヶ嶽親方(元琴桜)にスカウトされ、大学を中退して1985年、佐渡ヶ嶽部屋に入門。琴天太俊克(後に琴天山俊光に改名)の四股名で1985年11月場所に初土俵を踏み、序ノ口・序二段・三段目を7戦全勝で三場所連続優勝し、21連勝無敗(前相撲を含めると24連勝)の偉業を達成したが、白人力士は彼がまだ3人目であり、ちゃんこ料理や「土俵の怪我は土俵で治せ」などの角界のしきたりになじめず、また左腕の刺青を皮膚移植で消すことを要求され、1986年通訳の女性と失踪し幕下43枚目で廃業した。
2086937 その後はプロレスラーに転向し、全日本プロレス・WWF・WCWで琴天山、ビッグ・ジョン・テンタ、アースクェイク・エバンス、カナディアン・アースクェイク、アバランチ、ザ・シャーク、ゴルガなどのリングネームで活躍し、タイフーン(フレッド・オットマン)とともにSWSタッグ王座(1992)、WWFタッグ王座(1992)を獲得した。ハルク・ホーガンと対立し、1990年にはリック・フレアを凌いで「最も嫌いなレスラー」に選出されている。
 元横綱双羽黒の北尾光司との確執は有名で、北尾は1991年、テンタに向かって「この八百長野郎」と言ったのが原因でプロレス界を追放された。テンタが廃業した直後に北尾が横綱に昇進した事実を思うと、実に興味深い。
 2004年、癌発症のため引退した。


写真上:力士時代の琴天山。左腕の包帯は虎の刺青を隠している。
写真下:レスラー時代のテンタ。
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