自由党のエマーソン議員、保守党内閣閣僚に

　ハーバー内閣が２月６日に発足したが、マーチン内閣の産業相だったデビッド・エマーソン議員が国際貿易大臣に任命されていた。彼は自由党候補としてバンクーバー・キングスウェイ選挙区に出馬し、保守党を激しく攻撃していたが、当選後わずか２週間で保守党に移籍していたのである。彼はインタビューで「私はやや保守的な自由党員であり、新内閣において両党間の緩衝力としての役割を果たすつもりだ。保守党は、抑制と均衡により政権を獲得することができた。国際貿易相に任命され、中庸政権を目標とする新政権に貢献できるだろう」と語った。
　エマーソンは、2010年のバンクーバー・オリンピックについても担当する。彼は銀行家、企業家、エコノミストとしての経歴をもち、2004年総選挙では自由党の目玉候補として初当選した。今回総選挙では44％の票を獲得して当選したが、82％の有権者が反保守党というこの選挙区では、1962年を最後に保守党議員を輩出していない。エマーソンに投票した有権者の多くは憤慨し、自由党支部も選挙資金の返還要求を検討している。


図：「遠慮するなよ、君のしたことはよくあることだ」。ドアには「露骨な風見鶏大臣ベリンダ・ストロナック」の文字が。ストロナックもまた保守党から自由党へ、閣僚ポストに釣られて移籍した。