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フレッチャー議員、日本人差別発言を謝罪 [日本]


 保守党のスティーブン・フレッチャー下院議員がウィニペグで開かれた退役軍人会の会合で演説した際、旧日本軍兵士を指して「ジャップ」「バスターズ」と発言した。
 これに対し日系カナダ人協会(NAJC)は、
「『それが当時の用語であった』として正当化することは許されざることであり、それは人種偏見を糊塗する常套手段である。それはまさに第二次世界大戦中、移住と抑留と財産の没収を強制された日系カナダ人に否定的なレッテルを貼る行為そのものだ。フレッチャー氏の発言は日系カナダ人のみならず、ウィニペグの集会に参加した退役軍人をも不快にさせるものである」
とコメントした。

 フレッチャー議員は5月21日、「つい感情的になって不適切な言葉を使ってしまった。無条件でそれらの言葉を撤回する」と謝罪した。 彼は感情的になった理由として、祖父が第二次大戦中シンガポールで日本軍の捕虜となり、非人道的な虐待を受けた事実があるためと釈明した。同議員によると、祖父の戦友が捕虜収容所で日本軍兵士の銃剣術訓練の標的に使われたり、祖父自身も病気で瀕死状態のまま、イカダに乗せられたりしたことがあり、「日本軍が無慈悲であったことは決して否定できない」と語った。
 また「第二次世界大戦のさなかという条件のもとだったが、日本軍の行った野蛮で嫌悪すべき行為は忘れ去るべきではなく、決して繰り返されてはならない」とも語った。
 なおフレッチャー議員は、24歳のとき交通事故で全身麻痺に陥っている。
 
 
写真:スティーブン・フレッチャー議員(左)。


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