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2021年カナダ総選挙速報:自由党少数政権続行 [2021年下院選]

 9月20日に実施された第44回連邦議会総選挙は、自由党160(32.6%)、保守党119(33.7%)、ケベック連合32(7.7%)、新民主党25(17.8%)、緑の党2(2.3%)、人民党0(5.0%)(定数338議席、括弧内は得票率)となり、前回2019年とほぼ変わらない結果となった。
 自由党は東部・ケベック・オンタリオで第一党となり、過半数割れながら政権を維持する。トルドー首相はディーフェンベーカー、ピエール・トルドー、クレチエン、ハーパーに続く、戦後5人目の連続3選を果たした。そのいっぽう、ベルナデット・ジョーダン漁業海洋・カナダ沿岸警備隊大臣がノバスコシアで、マリヤム・モンセフ地方経済開発大臣兼女性の地位・ジェンダー平等大臣がオンタリオで落選した。
 保守党は自由党の牙城である東部に食い込んだものの、ブリティッシュコロンビアの鉄板選挙区をいくつか失った。オトゥール党首は過去の党首たちと異なり、中道寄り路線を志向したが、票に結びつくことなく、ワクチンの安全性に懐疑的な右派層の支持を人民党に奪われた。
 人民党は緑の党を上回る得票率を記録したものの、ベルニエ党首が落選し、議席なしに終わった。
 新民主党はケベック連合との3位争いに敗れ、今回も4位の定位置となるが、新しい議会において過半数割れの与党自由党に対し、最も好ましいパートナーとして存在意義を発揮できるだろう。
 緑の党はメイ前党首の議席に加え、オンタリオで初めてマイク・モリス候補が1議席を獲得した。ポール党首は落選した。
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