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パイェット次期総督、王室への忠誠は薄い? [総督]

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 トルドー首相は7月13日、次期総督としてジュリー・パイェット氏を指名することに女王の同意を得たと発表した。
 パイェット氏は記者に、総督の地位は国王支配を意味するかと問われたが、「私が今この質問に答えるのは適切でないと思う」とフランス語で応じた。
 総督は近年はカナダ人が就任するが、かつてはイギリス人だった。総督は国王の名代で、ケベックでは王制はイギリスへの屈服をしばしば意味することから、評判が悪い。ケベックの政治家や文化人で、受勲を拒否した人は少なくない。パイェット氏はケベック人として、国王やイギリスに近い発言をすることで自己に不利に働くのを避けたとみられる。

 ケベックで実施された最近の世論調査も、王制への反感の根強さを示している。王制を支持する人はわずか42%しかいない。58%は共和制を支持する。73%が「女王崩御後は王室との関係を絶つべきだ」と主張し、67%がチャールズ皇太子のカナダ王即位に反対している。


図:ケベック人でありながら総督に就任するジュリー・パイェット氏を諷刺した仏語紙「ル・デボワール」のマンガ。カナダがイギリスの「衛星」国になっている描写が秀逸。
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