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リーチ氏、メールで再度「カナダの価値」に言及 [保守党]

 保守党党首選に立候補を表明したケリー・リーチ前労働大臣が9月13日、献金を募るため支持者に送った第二の電子メールで再び「カナダの価値」について言及し、論争の火に油を注いだ。

「フォーラム・リサーチが今週末に発表した、カナダ人の3分の2が移民申請者に反カナダの価値について審査することを望むという世論調査を、すでに読まれたと思います。世論調査についてはこちらをお読み下さい(筆者注※リンク)。保守党支持者の87%が、この常識的見解を支持していることに気づくでしょう。エリートたちと大多数のメディアがこの問題に言及することさえ厳しく批判する間、あなたには分別があったのです。」
「カナダ人としての私たちの価値から、尻ごみしないで下さい。私たちは、これらの価値について語ることを誇るべきなのです。私は、このような重大な議論が続くことを望んでいます。党首選まで9か月あり、それを実現するには資金が必要です。」
「カナダの価値について議論したくない人々、そして大多数のカナダ人の意見に耳を傾けないポリティカリー・コレクト・エリートたちに、私たちとともに立ち向かいましょう。あなたの支援で、私たちは勤勉なカナダ人の声を議会に届けます。」

 同日ハリファックスで開催された保守党幹部会でも、大勢の記者に囲まれた彼女は、「エリート」への敵意と「カナダの価値」を繰り返した。
「私は同僚議員たちが、減税について議論したがっていることを知っている。」
「私がいなかったら、我が党はお金の話題だけで、いかに国民からかけ離れているかを示すことになっただろう。」
「私は2017年5月に、党首になっているだろう。なぜなら私は、カナダ人が問題にしているカナダの価値について語っているからである。」
Shirtless_Trudeau_Thumbnail00000000_848x480_738093635666.jpg 彼女の談話は昼食後、さらにエスカレートした。
「これは誰がカナダの価値の守護者であるかという問題を、半裸のセルフィー気狂い(筆者注※トルドー首相は半裸でセルフィーを撮らせた)の自由党が放棄してから数十年間で初めてである。」
 そして保守党だけがカナダの価値を保護すると述べ、「半裸のセルフィー気狂い」をさらに二度繰り返した。その場に居合わせた女性議員は、これを聞いて両手を宙に挙げた。

 リーチ氏の電子メールについて問われたアンブローズ暫定党首は、次のように答えた。
「自由な国に暮らし、また党首選について率直に言うなら、重要なことは、誰でも党に対し意見が言えるということです。」
「党首選を見て下さい。あらゆる党はこれを通過します。それは刺激的で、見るに面白く、多くの候補がいて、さらに多くの候補が加わり、しかし最後には議論が起こり、党員の審判が下されるのです。」
 保守党のナンシー・ルース上院議員は、カナダの価値は変動すると述べた。
「カナダのいかなるものも不変ではない。新しい世代、そして異なる国々から来る人々が、常に異なる価値をもたらす。それが、カナダの最も素晴らしいものの一つつである。それを定義しようとするのは馬鹿げている。」
「それを求める人もいるだろう。それは『私と同じような人だけがいればいい』というNINBY(Not In My Backyard/うちの裏庭でなければいい)な話だ。だがそれは、世界が取るべき方法ではない。それはカナダでは狭量に過ぎる。それは経済にとって良くない。党内で抗議が出たことはすばらしい。」
 彼女はそれから、女性の地位担当大臣だったリーチ氏は、この問題よりむしろ、貧困や保育や女性に影響を与える政策について考えた方がいいと忠告した。
 保守党党首選に出馬を表明したマイケル・チョン元政府間関係大臣は、リーチ氏が党首になれば、保守党は「価値憲章」で支持者の4分の1を失ったケベック党と同じ運命を辿ると警告した。
「移民や入国審査について議論することには意味があるが、移民を否定するものではないと言葉と文脈を選ぶ必要がある。そうでなければ、我々は危険なゲームをすることになる。」


写真:半裸でセルフィーを撮らせたトルドー首相。
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