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党首選にまつわるデータ

 与党自由党と党首が唯一の議席を持つ緑の党を除き、全ての野党は党首選を行う。保守党は2017年5月27日、新民主党は同年9月17日から10月31日の間に投票を行う。ケベック連合もおそらく、2017年に党首選を実施するだろう。
 保守党党首選は、前回総選挙に敗れハーパー党首が辞任表明したときから数えると586日間である。新民主党党首選は、4月の党大会でマルケア党首が不信任されたときから数えると、525日から569日の間である。
 ここ10年間に実施された連邦党の党首選が、(党首退任から)平均して316日間ということを考えると、来年実施される2野党の党首選が異常に長いことがわかる。これらより長い例は、ジャスティン・トルドー党首を選出した2013年の自由党だけである。野党の党首選は、与党より長い傾向があり、平均して前者は375日間、後者は148日間である。
 選挙期間が長いせいか、保守党はマクシム・ベルニエ元外務大臣、マイケル・チョン元政府間関係大臣、ケリー・リーチ前労働大臣の3人しか出馬を表明していない。新民主党は、「公式の」候補はまだ誰も表明していない。
 ここ10年間で平均すると、候補者は投票日の155日前に立候補を表明した。与党では候補者は、投票日の116日前、党首辞任の32日後に立候補を表明した。野党では候補者は、投票日の207日前に立候補を表明した。
 立候補者の多くは、早い時期に出馬を表明しない傾向がある。それはおそらく、より遅く出馬を表明した候補の方が、先の者より強い印象を残せるからだろう。統計は、より遅い立候補者の優位を示している。勝った候補者は、負けた候補者より平均15日遅く立候補を表明した。ここ10年間で、最初の立候補者が勝った例はわずか10%で、最後の立候補者が勝った例はほぼ半数である。

 1867年の連邦結成以降、連邦議会およびオンタリオとケベックの州議会選挙は120回以上あったが、議席を減らした政党(泡沫政党を除く)では、党首を替えるより留任させた方が、次回により良い成績を挙げている。
 議席を減らした党で党首を替えた例は55%で、議席を増やした党で党首を留任させた例は71%ある。議席を減らしたにもかかわらず党首を留任させた党の70%は、次の選挙で議席を増やしている。これが党首を替えた党では、次の選挙で議席を増やした例は62%しかない。
 議席を減らし党首を替えた党は、次の選挙で平均して46%の議席を増やしている。ところが、議席を減らしたにもかかわらず党首を留任させた党は、次の選挙で平均して61%も議席を増やしている。
 なお新民主党は結党以来、選挙で2回連続して議席を減らし続けたことはない。
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