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ジャスティン・トルドー次期首相プロフィール [自由党]

●Justin Pierre James Trudeau(1971~ )
第28代首相(2015年11月4日~ )

 ジャスティン・トルドーは、ピエール・エリオット・トルドー首相とマーガレット・トルドーの長男としてオタワの病院で生まれた。
 父ピエールはカナダ史上のスーパースターであり、ジャスティンは首相官邸で育ち、生まれたころからカナダ人に見守られるように育った。現職首相の子が生まれるのは、マクドナルド首相の娘マーガレット・メアリに次いで2人目である。母マーガレットの父は、ジェームズ・シンクレア水産大臣である。
 ジャスティンには、弟アレクサンドルとミシェル(1998年雪崩のため死去)がいる。母マーガレットは後に再婚し、カイルとアリシアを産んだ。父ピエールは、デボラ・コイン氏との間にセーラを産んでいる。
 ジャスティンは、マギル大学とブリティッシュコロンビア大学で学び、卒業後はバンクーバーのウェスト・ポイント・グレイ・アカデミーとサー・ウィンストン・チャーチル・セカンダリースクールで教師を務めた。
 ジャスティンは若いころから自由党員となっていたが、議員になる前からいずれ首相候補になるものと目されていた。2006年党首選には立候補せず、ジェラルド・ケネディ候補を支援した。彼は途中で敗退し、ステファン・ディオン候補支持に回った。
 2008年総選挙で、ジャスティンは初めて立候補し、初当選した。ディオン党首は辞任し、党首選が開催されることになると、ジャスティンの名が候補に挙げられたが、彼は出馬せず、マイケル・イグナティエフが党首に就任した。
 2011年総選挙では、自由党は34議席と結党以来最低の大敗を喫し、イグナティエフ党首は辞任した。ジャスティンはこのときも出馬を取り沙汰されたが、彼は沈黙を守った。しかし2012年10月になると、出馬を明言した。ジャスティンはまだ当選3回で41歳だったが、低迷する自由党にあって党再生のための最後の切り札と見なされていた。最有力候補だったマルク・ガルノー候補も辞退するに及び、得票率80.1%で圧勝し、党首就任した。彼は政治歴が浅く、外交・経済手腕は未知数だったが、各種世論調査はジャスティンが党首なら支持率が急増することを示した。
 彼は就任以来高い支持率を誇っていたが、2014年秋にイスラム過激派のテロが続発すると、若く経験のない彼は頼りないと見られたのか、支持率が下降を始める。翌年8月の解散時には、支持率3位から選挙戦を戦うことになった。だが戦後最長の選挙戦は、自由党に有利に働いた。序盤で支持率トップに立った新民主党は、政権奪取を意識して、均衡財政を主張した。だがジャスティンは、景気を刺激するために財政支出を増大させ、当面は赤字財政とするという方針は、有権者の心を巧みに捉え、10月には支持率トップに立った。
 かつてロン毛だった彼を、保守党は「素敵な髪」と揶揄する広告を作り、新民主党も保守党の批判広告を作ったが、自由党は中傷合戦から距離を置いた。ロースクール出身でない彼はエリートではないが、人々に親しまれるよう努め、選挙期間中は多くの支持者とともにセルフィーを撮らせ、予想を覆し過半数を獲得し、次期首相に指名されることになった。
 妻ソフィー・グレゴワール=トルドーは、弟ミシェルの同級生で幼なじみ。2003年、テレビタレントとなっていた彼女と再会し、デートを重ね2005年に結婚。ザビエル・ジェームズ、エラ=グレース・マーガレット、アドリエンの3人の子がいる。
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