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「犯罪一回見逃しクーポン」に謝罪を要求 [アルバータ]

1297389247056_ORIGINAL.jpg ワイルドローズ党が3月14日、政府を諷刺するために発行した「犯罪一回見逃しクーポン」が、アルバータ州議会で大論争を巻き起こし、ジョナサン・デニス法務大臣から謝罪を要求される騒動に発展した。
 進歩保守党政権が提出した予算案では、執行猶予のついた性犯罪者をモニタリングするプログラムが、段階的に廃止されることになっている。また前科がない人が犯した軽犯罪については、刑事起訴ではなく更正プログラムを選択することができるようになる。そこで野党ワイルドローズ党は、「このクーポンの保有者は起訴されることなく軽犯罪を一度見逃してもらえる」と記載され、アリソン・レッドフォード首相とデニス法務大臣の写真を掲載したジョーク・クーポンを配布した。
 するとこの日の州議会は、大荒れとなった。ワイルドローズ党の法務担当シェーン・サスキュー議員は、こう述べた。
「これは、非常に深刻な問題を気楽に扱う方法だ。法務大臣は方針を変更すべきである。」
 さらにダニエル・スミス党首は、州政府の方針を「無法者への甘っちょろいアプローチ」と言い放った。するとデニス法務大臣は、「甘っちょろい」という言葉に完全に熱くなり、こうやり返した。
「スミス党首は、能力が落ちたドライバーに対するより厳しい処罰について、反対投票をしました。甘っちょろいのはどっちですか、議長!」
 ジーン・ツォーツデスキー議長は、加熱した両者をクールダウンさせた。
「品位を忘れないようにしましょう。礼儀をわきまえましょう。」

 デニス法務大臣は、更正プログラムは選択肢の一つに過ぎず、検察官は今後も訴追することが可能だと説明し、謝罪を求めた。
「クーポンが伝える情報は、明らかに間違っている。そしてサスキュー議員は、刑事事件専門の元弁護士として、偽りの情報を示すことが間違っていると知っているはずだ。彼は謝罪しなければならない。」
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