SSブログ

ダンカン先住民問題担当大臣が辞任 [保守党]

 ジョン・ダンカン先住民問題担当大臣が、2011年6月に税裁判所に手紙を送っていたことが発覚したため、2月15日に大臣を辞任した。
 閣僚が裁判所に手紙を送ることは、法律で禁じられている。ジム・フラハティ財務大臣が今年1月、自身の選挙区でラジオ免許を求めている会社に認可するようカナダ・ラジオテレビ通信委員会に手紙を送った件について、メアリー・ドーソン倫理コミッショナーが不適切だと判断したことから、閣僚は手紙の再チェックを迫られ、今回の発覚につながった。
 ハーパー首相は、フラハティ財務大臣の件では何の処分も行わなかったが、裁判官に手紙を送った行為は無視できない重大な違反とみなされると述べ、過去の政権の先例を指摘した。ジャン・シャレー・スポーツ担当大臣は1990年、カナダ陸上連盟に関する裁判の担当裁判官に電話したため辞任した。またデビッド・コルネット国防大臣は1996年、移民難民委員会に手紙を書いたため辞任した。

 2012年12月のC-45号法案成立以来、#IdleNoMore運動が加熱し、先住民にまつわる問題は解決の糸口が見えなくなっている。ダンカン大臣は、これらの問題について成果を上げられなかったため辞任させられたと見られている。また彼が成果を上げられなかったのは、心臓に持病を抱えているせいだという見方もあるが、関係者によるとダンカン大臣の健康状態は深刻ではないという。
 マニトバのマレー・クリアスカイ酋長は「保守党の全ての閣僚と議員がC-45号法案に賛成票を投じた以上、ダンカン大臣を辞めさせて誰と入れ替えようと、それは偽善だ」と語った。
 先住民問題担当大臣は、正式な後任が決まるまでジェームズ・ムーア文化遺産大臣が兼任する。有力な後任として、グレッグ・リックフォード先住民問題担当政務次官の名が挙げられている。
 ハーパー首相は以前から、2013年夏に内閣改造を行う意向を明らかにしている。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0