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ジョージス元大臣がハーパー首相らを告訴 [保守党]

 ヘレナ・ジョージス元女性の地位担当大臣が12月22日、ハーパー首相らを告訴した。
 訴状によると、原告は証明されていない悪評を理由に、大臣辞職と保守党幹部会追放を余儀なくされ、政治的かつ公共の評判、収入を得る途、健康そして幸福な生活に損害を受けたとして、130万ドルの支払いを求めている。
 彼女はまたハーパー首相だけでなく、側近のレイ・ノバック主席秘書官、ガイ・ジオーノ元首席補佐官、シェリー・グラバー下院議員、リサ・レイト労働大臣、レイト大臣の政策顧問アクセル・ペレリン氏に、私立探偵デリク・スノーディ氏、保守党顧問弁護士アーサー・ハミルトン氏とその法律事務所まで訴えている。リサ・レイト労働大臣は、訴状によると、ジョージス元大臣が2人の人とレストランのトイレでコカインを服用しているのを見たという噂を広めたという。デリク・スノーディ氏は、訴状によるとハミルトン弁護士に、ジョージス元大臣が詐欺・恐喝・売春に手を染めていると報告したという。ハミルトン弁護士はその情報を、ハーパー首相に通知したという。そして首相側近のクラバー議員・ノバック主席秘書官・ジオーノ首席補佐官・レイト大臣・ペレリン氏らがメディアによる否定的な報道に基づき、それが事実であることの証明なしに、ジョージス大臣を幹部会から追放したという。
 原告の主張によると、ハーパー首相はジョージス大臣に大臣辞任と幹部会追放を要求したとき、その理由特に、彼女に関してどのような情報が提供されたかについて、一切説明しなかった。それゆえ原告は、それらの情報が事実無根であると抗弁することができなかったという。
 連邦警察(RCMP)は一連の疑惑について、ジョージス夫妻を調査したが、犯罪の証拠は見つからず、起訴はされなかった。しかしジョージス議員は、平議員として活動を続けることを許されず、保守党幹部会を追放され、無所属議員となった。2011年5月の総選挙で、ジョージス元大臣は保守党の公認を得られず、保守党のケリー・レイチ候補に敗れ、議席を失った。

 カール・バレー首相報道官は、次のような声明を発表した。
「原告の主張には根拠がなく、反論されることになるだろう。ジョージス候補が落選したのは、有権者が自分の判断で投票した結果である。」
 ガイ・ジオーノ元首席補佐官は、こうコメントした。
「原告の主張は、ファンタジー・創作・フィクションのちぐはぐな融合である。ヘレナが現実から遊離していることは、気の毒に思う。」
 CTVのロバート・ファイフ氏は、こう述べた。
「彼女は、首相の閣僚任免権に挑戦しようというのか。罷免された大臣は普通、黙って去るか、さもなくば汚名返上に努めるものだ。」
 ハーパー首相は2006年にも、公約違反という理由で告訴されているが、公約は履行しなければ違法となるわけではない。大臣の任免も首相の専権事項であって、その理由の是非は問われないだろう。
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