上院議場で「ストップ・ハーパー」

　６月３日、連邦議会が召集された。デビッド・ジョンストン総督がスローン・スピーチを朗読している最中、上院衛視のブリジット・ドパープさん（21歳）が議場の中央に出て、「ストップ・ハーパー」のプラカードを掲げた。彼女はおよそ20秒後、守衛に退場させられ、即日解雇された。
　総督はスピーチを中断せず、議会運営に影響はなかった。ハーパー政権の施政方針は、経済を第一の重点に置くものであり、カナダ小麦局による独占の解体と、長銃登録制廃止を公約している。
　ドパープさんは、オタワ大学で国際開発とグローバリゼーションを学ぶ学生で、上院衛視として１年間勤めた。彼女はまた、ピン芸人でもある。ハーパー首相が数日前に「大多数の国民について考慮しない」と述べたことで、彼女は「創造的な」抗議行動が必要だと感じたという。
　彼女はこの日、数多くのテレビでインタビューを受け、「新しい職を探しています」とさえ語った。
「この国には、『アラブの春』のカナダ・バージョンが必要です。それは私たちが路上や、職場や、町内で行動するとき、変化のための力を、ハーパー首相ではなく民衆が手にすることです。」
「私たちは、首相が基地や、ファイタージェットや、法人税減税に大金を浪費し、社会福祉や地球温暖化対策への予算をカットするのを止めなければなりません。国民の大多数が求めているものは、環境にやさしい仕事、より良い健康保険と未来の世代のための健康的な環境なのです。」
　ドパープさんは昨年６月、サミット反対運動のため郷里ウィニペグからトロントに行き、グローブ＆メイル紙のインタビューを受けている。
　彼女はまた、ウィニペグのカナダ政策センターでインターンとして働いていた。ショーナ・マッキンノン理事長は、ドパープさんの印象について、
「彼女は、自分を取り巻く諸問題について格別に熱心でしたから、彼女の将来については期待していました。今回の行動については特に驚きませんが、それは私が望んでいたこととは少し違うような気がします」
と語った。


【動画】http://www.youtube.com/watch?v=i11Tu4eMYwE

コメント 2

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http://www.ctv.ca/CTVNews/TopStories/20110603/throne-speech-protester-110503/
●steven katona
hahahaha nobody can stop harper now! nobody! he's got all the cards in his hand now! he's got everything he ever wanted! now he's got the majority!

●Dan
This girl is a stain on the face of democracy. This is not bravery. This is a spoiled kid with a complete lack of respect for the people of Canada who just voted.

●Michael Noble
Some have written how much this young girl's demonstration is a "brave act". This is NOT a brave act.
Demonstrating in Egypt, or Syria, or Libya, or Yemen, or China is a brave act.
This is a self-indulgent little brat with poor impulse control.
All that her puny little act is likely to get her 30 seconds of fame.
Lucky for her that she does not live in Egypt or Syria or Libya, or Yemen or China.
by 高橋幸二 (2011-06-04 22:17) 

彼女の行動には、ハーパー政権がつい先月、総選挙によって信任されたという民主主義的結果に対する敬意がまるで感じられません。
常人には思いつくことも実行することもない「創造的な」行動は、芸人魂のなせる技でしょうか。若くて美人だから許されることです。いくつもの番組で自分の主張ができて、とてもうれしそうでしたね。国民の信託もなしに。
オタワ大学で政治を学んでいるほかの学生たちは、もっと別の方法で有名になることでしょう。
by 高橋幸二 (2011-06-04 22:18)