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Wikipediaの「公用語法」を「ケベック・ナチ法」に改竄、政府が調査へ [ケベック]

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 Wikipediaの「公用語法(Official Languages Act)」の項目が「ケベック・ナチ法」に改竄された事件について、カナダ更生サービスは8月23日、調査を開始した。

 ケベック州選出のドニ・コデール議員は8月12日、Wikipediaの改竄を発見した。そこには、こう書かれていた。
「ケベック・ナチ法は、1969年カナダ連邦議会によって採択された法律で、1988年に大幅に改正された。法律はカナダ政府において、フランス語を話すカナダ人に、英語を話すカナダ人より多くの機会を与える。それは、すでにオンタリオに在住する人々に対し、ケベック人が職務上優遇されることを許す。」

 コデール議員はまず、Wikipediaに通報した。そしてWikipediaが調査したところ、オタワのウェスト・ローリエ通りにある連邦政府事務所へ、そしてその中にあるカナダ更生サービスのコンピュータに辿りついた。ビック・テーブス公共安全大臣は、悪質な改竄が連邦政府事務所で行われたことを知ると、ただちに調査を命じた。
 コデール議員は、こうコメントした。
「Wikipediaには、誰でも何でも書くことができるのはわかっている。だがこれは、連邦政府のコンピュータで行われたものだ。ケベックをナチスに喩えることは、ヘイトプロパガンダであり、容認できない。」
 Wikipediaは現在、ほぼ元どおりに復旧している。
http://en.wikipedia.org/wiki/Talk:Official_Languages_Act_(Canada)

 Wikipediaに関して連邦政府が調査された最初の事件は、今年7月に「ロッキード・マーチンF-35 ライトニングⅡ(Lockheed Martin F-35 Lightning Ⅱ)」の項目が改竄された事件である。政府のF-35購入に批判的な文章を削除し、政権奪回したら計画を見直すと主張したイグナティエフ党首(自由党)を障害者と断定する改竄は、国防省ウィニペグ司令部のコンピュータで行われたことが判明した。
 イグナティエフ党首はこれについて「政府は何か隠しているのではないか」と語った。
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