ミリケン下院議長引退

　ピーター・ミリケン下院議長は、６月26日に異例の記者会見を開き、政界引退を発表する。彼は1988年から下院議員を、2001年から下院議長を務めた。彼の引退はまた、次期総督就任への布石ではないかという憶測が広がっている。
　過去に34人の下院議長がいたが、９年務めたのは最長記録である。下院の歴史において賛否同数は過去10回あったが、そのうち５回はミリケン議長の時代であった。2005年にマーチン内閣が上程した予算案は賛否同数となったが、ミリケン議長の賛成で可決され、内閣不信任は際どく回避された。

【参照】１票差で新年度予算成立、マーチン政権生き残る
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2005-05-21