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イグナティエフ党首、新民主党に決断迫る [新民主党]

 自由党のイグナティエフ党首は9月20日、ハーパー内閣を本気で信任するのかしないのかについて、新民主党はただちに決断しなければならないと述べ、同党の動きを強く牽制した。
 だが新民主党は、今総選挙を実施して3億ドルを浪費するより、失業世帯に10億ドルを給付することが大切だとして、失業保険改革案が議会を通過するまで当面ハーパー内閣を支えると語った。
 するとイグナティエフ党首は、失業保険改革案が議会を通過する時期を早め、10月冒頭にすると申し出た。そうすれば、自由党の内閣不信任案提出に間に合うからである。新民主党はここ5年間で3度総選挙を戦い、資金が底をついており、再度の総選挙は避けたいので、失業保険改革を口実にハーパー内閣を支えていたいが、内閣不信任案提出前に改革案が議会を通過している場合は、内閣信任する口実を失うことになる。革新の新民主党が理由もなしに保守党政権を支持することに、支持者は黙ってはいないだろう。
 ところがイグナティエフ党首は、自分はレイトン党首を試すつもりも追いつめるつもりもないと語った。
 レイトン党首のスポークスマンは、新民主党がいつどういう立場に立つかについて、ハーバード大学元教授である自由党党首の師事を仰ぐいわれはないと述べ、不快感をあらわにした。
「イグナティエフ党首はゲームをする前に、自分の過去の記録を見た方がいい。彼はハーパー政権に79回賛成投票を行い、見返りに何も得られなかった。だが新民主党は失業者に10億ドルを給付するため、議会で働いているのだ。」

 連邦議会は今週は休みであり、早くとも10月までは倒閣運動は起こせない。自由党はこの機会を逃すと、次のチャンスは来年度予算案まで巡って来ない。それはバンクーバー・オリンピックの後になる公算が強い。
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