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クリフォード・オルソン受刑者の仮釈放申請を却下 [犯罪・事件]

 2006年7月18日モントリオールの刑務所で、連続殺人犯クリフォード・オルソン受刑者(66)の仮釈放に関する公開聴聞が行われ、却下された。彼は25年の懲役を経て仮釈放を申請をしていた。仮釈放委員会は「性的サディストで精神に異常を来たしており、再犯の恐れがある」と却下理由を述べている。

 オルソン受刑者はバンクーバーに生まれ、10歳から窃盗、強盗、住居侵入等を繰り返し、刑務所を出たり入ったりを繰り返した。彼はいつも他の囚人からいじめを受けるので、彼が死なないように刑務所を何度も移動させられたという。
 刑務所でレイプ殺人犯ゲイリー・マルコーと知り合い、レイプ殺人という新しい欲望に目覚めた彼は、出所すると1980年から81年までの7か月間に、ブリティッシュコロンビア州で少年・少女11人をレイプして殺害した。彼は逮捕後、まだ見つかっていない犠牲者の遺体の所在を教え捜査に協力する報酬として、1体につき1万ドルを要求して11万ドルをせしめ、さらに「あと20人殺しているが10万ドルにまけておく」とさらなる報酬を要求した。オルソン受刑者は9年前にも仮釈放を申請しているが、却下されている。
 政府は刑法を改正し、連続殺人犯には15年ごとの再審の権利取得制度を廃止した。しかし現行のカナダ刑法では、被告には2年ごとに仮釈放の申請権が与えられる。81年に16歳の継息子を拉致殺害された犯罪被害者救済センター長は、「このままでは、いずれオルソンが保釈されてしまう」と不安を募らせている。カナダでは、これまでに58人の殺人犯が仮釈放されている。


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