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トルドー首相が上院議員を指名 [自由党]

 トルドー首相は3月18日、首相就任以来初めて上院議員を指名した。
 首相が公約していた「党派性のない上院」を体現すべく、トルドー政権によって選ばれた「独立した委員会」の推挙リストから首相が選んだ7名は、全員が自由党の元閣僚でも、落選した自由党候補でも、自由党への大口献金者でもない。首相は2014年1月、自由党幹部会から全ての上院議員を除名し、無所属議員としていたが、新たに指名された7名は全員が無所属となる。うち1名は、新民主党元議員・元閣僚である。
 上院はこれまで、政界引退者と大口献金者の「ゴミ捨て場」と言われてきた。2009年にハーパー首相によって指名されたアービング・ガースタイン元上院議員は、かつて「私は大口献金者として上院に来た。そのことを誇りに思っている。私は、保守党に資金を提供し続ける行為は必要なことで、敬われるべきだと考えている。政党が活動するには、お金が必要だ」と語った。
 シャンタル・プチクレール氏は、パラリンピック5大会に出場し21個のメダル(金14・銀5・銅2)を獲得した。マレー・シンクレア判事は、マニトバ州で先住民初(カナダでは2人目)の判事であり、先住民の児童を親元から引き離し寄宿舎で同化教育を強制した事件を究明する「真実と和解委員会」の主任コミッショナーでもあった。レーモン・ガニエ氏は、サン=ボニファス大学元学長である。ラトナ・オミドバール氏は、シリア難民を誘致する「ライフライン・シリア」の議長である。アンドレ・プラット氏は、仏語紙「ラ・プレス」の元編集長である。フランセス・ランキン氏は、オンタリオ新民主党の元閣僚・元議員である。ピーター・ハーダー氏は与党上院院内総務を務めるが、所属はあくまでも無所属となる。
 今回の指名で上院勢力は、保守党42、進歩保守党1、無所属45(うち元自由党26)、欠員17(定数105)となった。
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