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【世論調査】新民主党、3党伯仲レースから脱落か [2015年下院選]

 ナノス・リサーチ社が9月28日から30日まで、1200人を対象に実施した政党支持率調査は、保守党32.8%、自由党31.7%、新民主党26.1%、緑の党4.1%という結果となり、3党伯仲レースから新民主党が脱落しつつあることを示した。
 レジェ・マーケティング社のクリスチエン・ブルク氏は、新民主党のケベックでの支持率は、選挙戦初期には45~51%あったと指摘する。それが最近の10日間では、30%近くにまで下落した。いっぽう自由党・保守党・ケベック連合の支持率は、20%台中頃となっている。データは、失われた新民主党の支持の多くが保守党に行ったことを示唆している。
 ブルク氏は、こう述べた。
「新民主党票は、あたかも粉砂糖のように州全体に拡散し、4者によるレースを始め、保守党にケベック進出の道を拓いた。」
 新民主党の支持率下落は、ニカブ論争が取り上げられた、先週のフランス語によるテレビ討論の後に始まった。フォーラム・リサーチ社のローン・ボジノフ社長は、こう総括する。
「保守党はニカブ論争で、明確な得点を挙げたように見える。ニカブ論争は明らかにケベックで受け容れられ、瀕死の状態にあったケベック連合をも復活させた。」

 新民主党党内では、このままでは選挙を戦えないとして、ニコル・テュルメル前暫定党首やアレクサンドル・ブレリス議員などが、ニカブ擁護から距離を置く動きを見せている。
 テュルメル前暫定党首は、明確にこう述べた。
「私は、男女平等のためにずっと働いてきた。誰かがニカブを着ているのを見ると、落ち着かない。」
 ダニエル・ランドルビル候補も、新民主党の政策支持を繰り返し表明した後、こう述べた。
「フェミニストとして、ニカブ着用には苦痛を覚える。」
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