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ケベック州議会選、ケベック党がリード [ケベック]

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 ケベック州議会選挙が、9月4日に実施される。ThreeHundredEight.comが実施した政党支持率調査は、ケベック党34.5%(先週38.0%)、自由党32.7%(先週36.7%)、ケベック未来連合22.7%(先週15.3%)、ケベック連帯5.8%(先週4.8%)、緑の党2.0%(先週2.5%)、国民の選択1.0%(先週1%未満)という結果となった。ここから導き出される議席予想は、ケベック党58(解散時47)、自由党47(解散時64)、ケベック未来連合18(解散時9)、ケベック連帯2(解散時1)、緑の党0(解散時0)、国民の選択0(解散時1)(定数125議席)となる。
 今回が最初の選挙となるケベック未来連合は、結党宣言から長い月日が経ったせいか、当時ほどの圧倒的な支持率ではないものの、二大政党の双方が先週より支持率を下げたのに乗じ、7.4ポイントも支持率を上げた。特にフランコフォン有権者の間で、自由党の支持を奪い支持率を急上昇させており、相対的にケベック党を有利に導いている。
 ケベック党と自由党は激しく競り合っているが、どちらが勝利するにせよ、少数政権になることはほぼ確実な情勢となっている。

 バイリンガル地帯であるモントリオール島は、自由党の強固な地盤であり、同党は41.6%の高支持率を誇っている。ケベック党の支持率は27.2%だが、ケベック党にとっての脅威はむしろ、同じ分離主義のケベック連帯かもしれない。ケベック連帯の支持率はモントリオール島では11.6%と非常に高く、2選挙区で当選の可能性が高い。モントリオール島ではケベック連帯がケベック党の支持を奪っており、結果的に自由党候補が漁夫の利を得る選挙区が多くなりそうだ。
 フランコフォン有権者の間では、ケベック党の支持率は相変わらず高く、39.0%にものぼる。自由党は22.6%と、先週より6%以上低下し、ケベック未来連合は27.8%と、9%も上昇した。
 非フランコフォン有権者の間では、自由党が74.3%と圧倒的な支持を集め、ケベック未来連合の9.2%、緑の党の5.1%、ケベック党の5.0%、ケベック連帯の4.3%を大きく引き離している。

 自由党のシャレー政権は汚職が相次いで発覚し、一時は不支持率が記録的な77%にも達した。だが最近の、学生ストライキへの対応で支持率を持ち直したことで、解散・総選挙に踏み切った。世論調査は、景気対策に最も適している党は自由党、学生ストライキ対策に最も適している党はケベック党という結果を示している。ケベック未来連合は、前モントリオール警察署長のジャック・デュシェスノー氏を候補に立てたことで、汚職対策に最も適している党と評価された。
 シャレー首相はまた、自分が保有するシェアブルック選挙区でも苦戦している。彼の支持率は31%で、ケベック党のセルジュ・カルダン候補の46%に大きく引き離されており、落選の可能性が非常に高い。
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