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予算信任、総選挙は回避

 9月18日、予算案は保守党・新民主党・ケベック連合の賛成により224対74で可決された。これにより、ここ5年間で4度目の総選挙はいったん回避された。イグナティエフ党首は、6月に続き再びチキンゲームに敗北を喫した。2008年総選挙以来79回政府に反対投票してきた新民主党は、初めて投票投票した。

 焦点の住宅リフォーム税額控除は、保守党政権が景気刺激のために導入したもので、多くのカナダ人が法案可決を待たずにこの夏リフォームを行った。税額控除は2009年1月27日以降かつ2010年2月1日以前の、1000ドル以上1万ドル以下のリフォームに適用され、最高1350ドルまでの減税となる。
 もう一つの焦点である失業保険制度改革(C-50号法案)は、まだ委員会に送付されていない。保守党政権は、19万人の長期被雇用者にも保険を適用する考えで、10億ドルの財源を必要とする。ところが野党は、失業保険制度改革については意見が分かれている。
 新民主党のレイトン党首は、法案は入念に検討される必要があると語ったが、法案可決までは保守党政権を支えることを示唆している。
 自由党のイグナティエフ党首は、失業保険制度改革について新民主党の動きを牽制した。
「我々は、レイトン党首にいかなるアリバイも与えるつもりはない。」
 10月冒頭に設定されると思われる「野党の日」に、自由党が内閣不信任案を提出するのは必至の情勢だが、新民主党は失業保険制度改革法案可決を見るまでは、倒閣に同調しないだろう。
 だがケベック連合のデュセップ党首は、この日の賛成投票にもかかわらず、与党を支えている野党は新民主党だけだと明言し、こう述べた。
「彼らは選挙を恐れているのだ。支持率を見るがいい。」
 彼は、ケベックで失業中の林業従事者のために何の対策も採らない政府の失業保険制度改革案は、支持できないと語った。
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