ケベック連合「内閣信任しない」 [ケベック連合]
ケベック連合のブランシェ党首は10月29日、トルドー政権が期限までに年金改革と酪農保護を法制化できなかったので、今後はいつでも内閣不信任すると語った。
「我々は政権を打倒するため、野党各党と交渉している。」
「私は、総選挙の準備ができている。私は本当に、明日総選挙に行く準備ができている。」
法案が成立するには上下両院の委員会と本会議を通過する必要があり、時間がかかる。しかも年金改革は予算関連法案で、内閣提出でなく議員提出法案であるため、内閣の同意なしに出費できない。
酪農を保護するC-282号法案は、下院を即行で通過したが、自由党とケベック連合は上院に議員がおらず、上院を制御できない。29日の期限までの法制化は、もともと無理があった。
ブランシェ党首の発言について、フリーランド副首相は次のように述べた。
「対話の線は、繋がっている。」
「開いたドアと対話する機会を持ち続けることが重要だと、私は考えている。」
自由党は選挙の準備ができているかと問われると「もちろん」と答えた。
下院勢力は自由党152(議長を除く)、保守党119、ケベック連合33、新民主党25、緑の党2、自由党系無所属2、保守党系無所属2、欠員2(定数338議席)となっていて、総数335票で、過半数は168票となる。自由党は新民主党を味方につければ、政権を維持できる。
では新民主党が棄権した場合は、どうなるだろうか。自由党152(議長を除く)、保守党119、ケベック連合33、緑の党2、自由党系無所属2、保守党系無所属2となり、総数310票で、過半数は156票となる。保守党とケベック連合と保守党系無所属を合わせると154票となり、2議席の緑の党が決定的な影響力を持つ。なお緑の党には、党議拘束がない。自由党のケン・マクドナルド議員は、トルドー首相が辞任しなければ内閣不信任も除外しないと公言している。
「我々は政権を打倒するため、野党各党と交渉している。」
「私は、総選挙の準備ができている。私は本当に、明日総選挙に行く準備ができている。」
法案が成立するには上下両院の委員会と本会議を通過する必要があり、時間がかかる。しかも年金改革は予算関連法案で、内閣提出でなく議員提出法案であるため、内閣の同意なしに出費できない。
酪農を保護するC-282号法案は、下院を即行で通過したが、自由党とケベック連合は上院に議員がおらず、上院を制御できない。29日の期限までの法制化は、もともと無理があった。
ブランシェ党首の発言について、フリーランド副首相は次のように述べた。
「対話の線は、繋がっている。」
「開いたドアと対話する機会を持ち続けることが重要だと、私は考えている。」
自由党は選挙の準備ができているかと問われると「もちろん」と答えた。
下院勢力は自由党152(議長を除く)、保守党119、ケベック連合33、新民主党25、緑の党2、自由党系無所属2、保守党系無所属2、欠員2(定数338議席)となっていて、総数335票で、過半数は168票となる。自由党は新民主党を味方につければ、政権を維持できる。
では新民主党が棄権した場合は、どうなるだろうか。自由党152(議長を除く)、保守党119、ケベック連合33、緑の党2、自由党系無所属2、保守党系無所属2となり、総数310票で、過半数は156票となる。保守党とケベック連合と保守党系無所属を合わせると154票となり、2議席の緑の党が決定的な影響力を持つ。なお緑の党には、党議拘束がない。自由党のケン・マクドナルド議員は、トルドー首相が辞任しなければ内閣不信任も除外しないと公言している。
ケベック連合「政権への要求リストは作成した」 [ケベック連合]
新民主党が閣外協力を9月4日に取り下げたことで、いつ内閣不信任されてもおかしくない状況となった。ケベック連合のアラン・テリエン下院院内総務は8日、「自由党政権への要求のリストはすでに作成した」「政権支持の代償は安くはない」と語った。
「我々の目的は同じままだが、そこに至る手段はより簡単になった。」
「我々は、ケベックの利益のために交渉し、要求する。我々のパワー・バランスは向上した、それは確かだ。」
新民主党の政権離脱により、与党自由党は過半数割れとなった。世論調査では保守党の支持率が圧倒的で、即時の解散・総選挙を求める保守党と、総選挙をできるだけ先送りしたい自由党の間で、ケベック連合はキャスティング・ボートを握っている。
だが1年以内に行われる総選挙で、2番目に多い議席を持つケベックはキング・メーカーではない。なぜなら保守党は、ケベックを除くあらゆる地域で20%以上のリードを保っているが、ケベックでの支持率が低いため、保守党はケベックで取れる議席は少なくても全国的に圧勝すると見られているからだ。
ケベック連合の地盤はケベックの郊外だが、都市部はリベラルな有権者が多く、ケベック連合は自由党からこれを奪いたい。いっぽう保守党は、ケベックの郊外には保守の有権者が多いため、ケベック連合からこれを奪いたい。
保守党が過半数政権を築いてしまえば、ケベック連合はキャスティング・ボートを失う。今なら自由党少数政権なので、要求し放題だろう。総選挙はどう転んでも1年以内には実施されるが、どうせなら今のうちにケベックの利益になることをしておきたい。
テリエン下院院内総務は、リストの一つは65歳以上74歳以下への年金支給を75歳以上と同等にすることと、もう一つはトルドー政権が制限した外国人労働者の拡大だと明かした。
「要求は容易で、可能で、明確である。」
「テーブルの上にある要求は明確だ。私には交渉する用意がある。」
ハーパー前首相(保守党)は、第一次政権では過半数割れだったが、ケベック州を優遇する予算案を作成し、天敵ケベック連合に支持され内閣不信任を免れた。
「我々の目的は同じままだが、そこに至る手段はより簡単になった。」
「我々は、ケベックの利益のために交渉し、要求する。我々のパワー・バランスは向上した、それは確かだ。」
新民主党の政権離脱により、与党自由党は過半数割れとなった。世論調査では保守党の支持率が圧倒的で、即時の解散・総選挙を求める保守党と、総選挙をできるだけ先送りしたい自由党の間で、ケベック連合はキャスティング・ボートを握っている。
だが1年以内に行われる総選挙で、2番目に多い議席を持つケベックはキング・メーカーではない。なぜなら保守党は、ケベックを除くあらゆる地域で20%以上のリードを保っているが、ケベックでの支持率が低いため、保守党はケベックで取れる議席は少なくても全国的に圧勝すると見られているからだ。
ケベック連合の地盤はケベックの郊外だが、都市部はリベラルな有権者が多く、ケベック連合は自由党からこれを奪いたい。いっぽう保守党は、ケベックの郊外には保守の有権者が多いため、ケベック連合からこれを奪いたい。
保守党が過半数政権を築いてしまえば、ケベック連合はキャスティング・ボートを失う。今なら自由党少数政権なので、要求し放題だろう。総選挙はどう転んでも1年以内には実施されるが、どうせなら今のうちにケベックの利益になることをしておきたい。
テリエン下院院内総務は、リストの一つは65歳以上74歳以下への年金支給を75歳以上と同等にすることと、もう一つはトルドー政権が制限した外国人労働者の拡大だと明かした。
「要求は容易で、可能で、明確である。」
「テーブルの上にある要求は明確だ。私には交渉する用意がある。」
ハーパー前首相(保守党)は、第一次政権では過半数割れだったが、ケベック州を優遇する予算案を作成し、天敵ケベック連合に支持され内閣不信任を免れた。
ケベック連合党首にブランシェ [ケベック連合]
ケベック連合は1月17日、イブ=フランソワ・ブランシェ元州議が党首に就任したと発表した。
党首選の立候補締切は15日だったが、立候補者が一人しかいなかったため、無投票での当選が決まった。2月24日に予定されていた党首選は、実施されない。
ケベック党から州議会選挙に出馬したクリスティエン・エベール氏と、ジャン=ジャック・ナンテル氏は立候補を表明していたが、なぜ届け出なかったのかは明らかでない。
マルティーヌ・ウェレ前党首も、立候補者が一人しかいなかったため無投票で当選したが、リーダーシップ投票で不信任され辞任した。
党首選の立候補締切は15日だったが、立候補者が一人しかいなかったため、無投票での当選が決まった。2月24日に予定されていた党首選は、実施されない。
ケベック党から州議会選挙に出馬したクリスティエン・エベール氏と、ジャン=ジャック・ナンテル氏は立候補を表明していたが、なぜ届け出なかったのかは明らかでない。
マルティーヌ・ウェレ前党首も、立候補者が一人しかいなかったため無投票で当選したが、リーダーシップ投票で不信任され辞任した。
ブランシェ元環境相がケベック連合党首選出馬 [ケベック連合]
オタワで11月26日、ケベック連合幹部会が召集されたのち、イブ=フランソワ・ブランシェ元州議がケベック連合党首選に立候補を表明した。
ケベック連合は現在10人の下院議員がいるが、彼はそのうちマリオ・ボリュー暫定党首、レアル・フォルタン元暫定党首、下院最古参のルイ・プラモンドン議員ら5人に支持されている。
ブランシェ氏は2014年までケベック党員として、ケベック州議とマロワ内閣環境大臣を務めた。2014年州議会総選挙で落選してからは、ラジオ・カナダの政治コメンテーターとして人気を博した。
ケベック連合は、マルティーヌ・ウェレ前党首が6月に不信任されて以来、正式な党首を欠いており、ボリュー元党首が暫定党首に就いている。2019年2月24日に実施される党首選には、ケベック党から州議会選挙に出馬したクリスティエン・エベール氏が立候補を表明したほか、ミシェル・ブドリア下院議員も立候補を検討しているという。

最近の世論調査では、ケベック州におけるケベック連合の支持率は約14%で、首位自由党より10ポイント下の4位である。他州と異なり4党がひしめき合っているおかげで、ケベック連合は14選挙区で有力視されてはいるが、首位に立っている選挙区はわずかに2で、それらも2位と僅差である。
ケベック連合は現在10人の下院議員がいるが、彼はそのうちマリオ・ボリュー暫定党首、レアル・フォルタン元暫定党首、下院最古参のルイ・プラモンドン議員ら5人に支持されている。
ブランシェ氏は2014年までケベック党員として、ケベック州議とマロワ内閣環境大臣を務めた。2014年州議会総選挙で落選してからは、ラジオ・カナダの政治コメンテーターとして人気を博した。
ケベック連合は、マルティーヌ・ウェレ前党首が6月に不信任されて以来、正式な党首を欠いており、ボリュー元党首が暫定党首に就いている。2019年2月24日に実施される党首選には、ケベック党から州議会選挙に出馬したクリスティエン・エベール氏が立候補を表明したほか、ミシェル・ブドリア下院議員も立候補を検討しているという。

最近の世論調査では、ケベック州におけるケベック連合の支持率は約14%で、首位自由党より10ポイント下の4位である。他州と異なり4党がひしめき合っているおかげで、ケベック連合は14選挙区で有力視されてはいるが、首位に立っている選挙区はわずかに2で、それらも2位と僅差である。
「たちあがれケベック」の5議員がケベック連合に復党 [ケベック連合]
連邦議会が夏休みを終えて召集されると、ケベック連合を離党して新党「たちあがれケベック」に参加した議員全員が、9月17日に復党したとマリオ・ボリュー暫定党首が同日発表した。
復党したのはレアル・フォルタン議員(党首)、ガブリエル・サン=マリー議員、ルイ・プラモンドン議員、リュック・テリオー議員、モニク・ポーズ議員の5人。これにより下院勢力は、自由党182、保守党97、新民主党41、ケベック連合10、緑の党1、人民党1、CCF1、無所属2、欠員3(定数338議席)となった。
ケベック連合では2月、ウェレ党首に反発して7人の議員が離党し、新党を結成した。だがウェレ党首が信任投票実施に追い込まれ、6月に不信任されると、ミシェル・ブードリア議員とシモン・マルシル議員の2人がただちに復党した。
暫定党首になったボリュー氏は、性格のよく似た2党が共倒れになることを憂い、残りの5人を復党させるための布石に着手した。彼は、親ウェレ派と反ウェレ派の両方を含んだ執行部を構成し、党内融和に努め、8月に「たちあがれケベック」の議員たちに復党を呼びかけた。
プラモンドン議員は「同じ選挙区に独立派の2つの党があるべきではない」と語った。
復党したのはレアル・フォルタン議員(党首)、ガブリエル・サン=マリー議員、ルイ・プラモンドン議員、リュック・テリオー議員、モニク・ポーズ議員の5人。これにより下院勢力は、自由党182、保守党97、新民主党41、ケベック連合10、緑の党1、人民党1、CCF1、無所属2、欠員3(定数338議席)となった。
ケベック連合では2月、ウェレ党首に反発して7人の議員が離党し、新党を結成した。だがウェレ党首が信任投票実施に追い込まれ、6月に不信任されると、ミシェル・ブードリア議員とシモン・マルシル議員の2人がただちに復党した。
暫定党首になったボリュー氏は、性格のよく似た2党が共倒れになることを憂い、残りの5人を復党させるための布石に着手した。彼は、親ウェレ派と反ウェレ派の両方を含んだ執行部を構成し、党内融和に努め、8月に「たちあがれケベック」の議員たちに復党を呼びかけた。
プラモンドン議員は「同じ選挙区に独立派の2つの党があるべきではない」と語った。
ケベック連合離党の2議員、復党か [ケベック連合]
ケベック連合のウェレ党首が辞任を表明したため、離党した7名の議員のうち、ミシェル・ブードリア議員とシモン・マルシル議員の2名が復党を検討している。
独立を求めずケベックの利益を求める新党「たちあがれケベック」の旗揚げを準備しているレアル・フォルタン議員は、ケベック連合は独立を綱領の第一にして中心とする動議を採択したことから、自分たちには復党する意志はないと、6月6日に語った。
独立を求めずケベックの利益を求める新党「たちあがれケベック」の旗揚げを準備しているレアル・フォルタン議員は、ケベック連合は独立を綱領の第一にして中心とする動議を採択したことから、自分たちには復党する意志はないと、6月6日に語った。
ウェレ党首、辞任を表明 [ケベック連合]

ウェレ党首は30分の会見を、涙を拭いながら語った。会見の半分以上は、彼女に辞任を公然と要求したデュセップ前党首と、信任投票に当たり彼女を「激しく中傷」したボリュー元党首への非難に費やされた。そして不信任された理由を、自分が独立派の女性だからとし、男性でもっと無能なリーダーはいたが自分ほど非難はされなかったと述べた。
「ケベック独立実現への主な障害は、独立運動の内部から来る。それは普通ではない。独立運動は病んでいる。内側の小さな争いに費やされる全てのエネルギーがケベック独立に向けられたなら、すでに達成されていただろう。」
ケベック連合を離党し、新党「たちあがれケベック」旗揚げを準備しているレアル・フォルタン代表幹事は、ウェレ党首辞任に対し5日に「対応」すると語った。
「今日はウェレ氏の日だ。」
同じく離党して新会派に参加したミシェル・ブードリア議員は、新党結成するのかそれともケベック連合に復帰するのかを、明確にしなかった。
「最終的な再統合に関する話し合いにのぞみ、好ましい空気を作ることが重要だ。次に何が起きるか保証はできないが、私は己の本分を成すつもりだ。」
パイプライン問題は、今や国民的関心事となっている。そして、中西部の石油資源を送るパイプラインがケベックを通る計画を、独立派は独立を訴える絶好の好機と見ている。
総選挙が遅くとも来年までに実施されるにあたり、革新政党であるケベック連合と新民主党は、反対派の票を巡り熾烈な争奪戦を繰り広げている。離党騒ぎに先立ち、昨年末に実施された政党支持率調査では、ケベック連合は保守党と並び、新民主党より6ポイントリードしていた。2011年総選挙ではケベックで旋風を巻き起こした新民主党は、頭にターバンを巻いたシーク教徒が党首になり、支持を拡大できずにいる。ケベック連合は、パイプライン計画を党勢建て直しのための追い風と見て、リーダーシップ問題に終止符を打ち、より強い大胆なスタンスを示しておきたいところである。
保守党はケベックでの支持率が伸び悩んでおり、支持拡大のためパイプライン問題に乗じ、ケベックにおける反対の声に一定の理解を示すようになった。だが保守党の支持基盤は中西部にあるため、反対派に完全に迎合することはできず、ジレンマに悩まされている。与党自由党と野党保守党がパイプライン計画を推進するなら、それは瀕死のケベック連合にとっては天の恵みとなろう。
ケベック連合、ウェレ党首を不信任 [ケベック連合]
ケベック連合は6月1日と2日、マルティーヌ・ウェレ党首の信任投票を行い、信任32%・不信任67%で不信任したと3日に発表した。投票率は59%で、1万4500人の党員が電話とインターネットで投票した。
いっぽう、同時に行われた「ケベック連合は独立を第一にして中心たる綱領とすべきか」という方針の信任投票は、65%の支持を得た。
党則では50%を超える信任があれば党首は留任できるが、一般に留任には80%以上の信任が必要と考えられている。ウェレ党首はこの日はコメントせず、4日に記者会見を行うが、そこで辞任するものと見られる。
彼女は連邦議会に議席がなく、ケベック党を離党して現在は無所属のケベック州議を務めている。彼女の居場所は、もうこの党にはないだろう。彼女は就任後わずか1年3か月で、総選挙を一度も戦うことなく辞任し、おそらく離党するだろう。
ウェレ党首のリーダーシップに異を唱え、7人もの議員が2月に離党し、新党「たちあがれケベック(Québec Debout)」を旗揚げした。わずか3人になった議員のうち、ウェレ党首を信任したのは2人で、元党首のマリオ・ボリュー議員は不信任した。青年部も支持を取り下げた。
ウェレ党首側近のジルベール・パケット氏は、ウェレ党首の方針は信任されたにもかかわらず彼女自身が信任されなかったのは矛盾だと述べ、7人が離党する前は党支持率が30%あった事実を指摘し、その事件が投票に影響したと述べた。
ウェレ党首を支持したマリレーヌ・ジル議員は、党首不信任は残念だが、独立路線が支持されたのは良かったと語った。
「それは綱領の第1条である。私がそう言うのはこれで4度目だ。人々が望むのは、独立の推進だということが明確になった。」
ウェレ党首に辞任を要求してきたジル・デュセップ前党首は、10月に実施される州議会選挙の後、党首選を行うべきだと提案した。
いっぽう、同時に行われた「ケベック連合は独立を第一にして中心たる綱領とすべきか」という方針の信任投票は、65%の支持を得た。
党則では50%を超える信任があれば党首は留任できるが、一般に留任には80%以上の信任が必要と考えられている。ウェレ党首はこの日はコメントせず、4日に記者会見を行うが、そこで辞任するものと見られる。
彼女は連邦議会に議席がなく、ケベック党を離党して現在は無所属のケベック州議を務めている。彼女の居場所は、もうこの党にはないだろう。彼女は就任後わずか1年3か月で、総選挙を一度も戦うことなく辞任し、おそらく離党するだろう。
ウェレ党首のリーダーシップに異を唱え、7人もの議員が2月に離党し、新党「たちあがれケベック(Québec Debout)」を旗揚げした。わずか3人になった議員のうち、ウェレ党首を信任したのは2人で、元党首のマリオ・ボリュー議員は不信任した。青年部も支持を取り下げた。
ウェレ党首側近のジルベール・パケット氏は、ウェレ党首の方針は信任されたにもかかわらず彼女自身が信任されなかったのは矛盾だと述べ、7人が離党する前は党支持率が30%あった事実を指摘し、その事件が投票に影響したと述べた。
ウェレ党首を支持したマリレーヌ・ジル議員は、党首不信任は残念だが、独立路線が支持されたのは良かったと語った。
「それは綱領の第1条である。私がそう言うのはこれで4度目だ。人々が望むのは、独立の推進だということが明確になった。」
ウェレ党首に辞任を要求してきたジル・デュセップ前党首は、10月に実施される州議会選挙の後、党首選を行うべきだと提案した。
ケベック連合離党の7人、新党結成へ [ケベック連合]
2月にケベック連合を離党し新会派を結成した議員7人は、5月1日の記者会見で、次の総選挙に間に合うように新党を結成すると発表した。新党はケベックの利益のためだけに働き、自由党・新民主党・保守党と適宜に連携するという。
レアル・フォルタン議員は、ケベック連合の歩みを振り返りこう述べた。
「この大きい党は、ケベックの利益と文化と野望を、常に力をもって、妥協することなく守ってきた。問題は、ウェレ氏がいることだ。彼女は、ケベック連合の任務の解釈やメンタリティを変えてしまった。我々が心から正しく働くには、ほかのいかなる選択肢もない。我々には、新しい党を結成する以外の選択肢はない。」
彼らは、たとえウェレ党首が6月の信任投票に敗れ退任しても、新党を結成すると語った。
ルイ・プラモンドン議員は、ケベック連合の想い出を感傷的に語った。
「ケベック連合は、私の心に強く残っている。私はその結成に加わり、それが多くの努力を必要としたことを覚えている。だが今、私には今日再スタートを切ることがとても美しいように感じられる。ただ今から、ケベック連合は意味を失う。それはもはや存続せず、選挙民にとっても党員にとっても関心事ではなくなる。」
いっぽうウェレ党首は、7人の行動を批判した。
「7人の脱落者たちがしたことは、我々の力を削ぐ原因を作り、ケベック連合を前進させるのではなく内部の問題に時間を取られるよう仕向けたことだ。」
ケベック連合は6月1日と2日、ウェレ党首の信任投票を行う。議員はわずか3人となったが、マリオ・ボリュー議員(元党首)はウェレ党首を信任しないと公言している。
レアル・フォルタン議員は、ケベック連合の歩みを振り返りこう述べた。
「この大きい党は、ケベックの利益と文化と野望を、常に力をもって、妥協することなく守ってきた。問題は、ウェレ氏がいることだ。彼女は、ケベック連合の任務の解釈やメンタリティを変えてしまった。我々が心から正しく働くには、ほかのいかなる選択肢もない。我々には、新しい党を結成する以外の選択肢はない。」
彼らは、たとえウェレ党首が6月の信任投票に敗れ退任しても、新党を結成すると語った。
ルイ・プラモンドン議員は、ケベック連合の想い出を感傷的に語った。
「ケベック連合は、私の心に強く残っている。私はその結成に加わり、それが多くの努力を必要としたことを覚えている。だが今、私には今日再スタートを切ることがとても美しいように感じられる。ただ今から、ケベック連合は意味を失う。それはもはや存続せず、選挙民にとっても党員にとっても関心事ではなくなる。」
いっぽうウェレ党首は、7人の行動を批判した。
「7人の脱落者たちがしたことは、我々の力を削ぐ原因を作り、ケベック連合を前進させるのではなく内部の問題に時間を取られるよう仕向けたことだ。」
ケベック連合は6月1日と2日、ウェレ党首の信任投票を行う。議員はわずか3人となったが、マリオ・ボリュー議員(元党首)はウェレ党首を信任しないと公言している。
ケベック連合、党首と党方針について信任投票 [ケベック連合]

ケベック連合は6月1日と2日、マルティーヌ・ウェレ党首のリーダーシップと党の方針に関する信任投票を行う。
前者の設問は「あなたは、ケベック連合党首マルティーヌ・ウェレへの信頼を取り戻すことに同意しますか?」と単純だが、後者は「ケベック連合は日々の活動において、単に理論上のものではなく、あらゆる集会とあらゆる機会において、支持者や市民やメディアに、そしてオタワの議会で、現在から独立するまで、ケベック連合綱領第1条として、独立の推進者であるべきですか?」と長く複雑なものになっている。
既報のとおりケベック連合議員7人は、ウェレ党首がケベックの利益を重視せず独立ばかり話題にすることに反発し、離党した。
結果は、6月3日に発表される。どちらの設問も、投票の50%+1票で決定される。
図:「殉教者ウェレか?」マルティーヌと、殉教者を意味するマルティールをかけている。
デュセップ前党首らがウェレ党首に辞任を要求 [ケベック連合]
ジル・デュセップ前党首らケベック連合の元議員21人は3月2日、マルティーヌ・ウェレ党首に辞任を要求する公開書簡を仏語紙「ル・デボワール」に掲載した。そこには、次のように書かれていた。
「我々は、7人の議員が離党した事情を理解する。」
「独立派が団結する必要があるとき、マルティーヌ・ウェレは分断した。彼女は辞めなければならない。」
いっぽうケベック連合本部は翌3日に臨時会議を召集し、ウェレ党首を支援することを決定した。彼女は記者会見で、こう述べた。
「独立主義者の党であるケベック連合のリーダーとして、私があまりに多く独立について語るなどと、彼らはどうやって言えるのか。私にはわからない。」
彼女は、辞任の噂をきっぱりと否定した。さらに、彼女が党に9万5000ドルの給与を要求したという情報をリークした件で、離党した議員たちを非難した。
そして注目された除名処分だが、実施せず、議員たちの党員資格を残し、戻って来るよう呼びかけることとした。彼女は「ドアは開いたままになっている」と述べた。
ウェレ党首の記者会見を受けて、ケベック議会派議員たちは「何も変わらなかった」という声明を発表した。
「我々は、7人の議員が離党した事情を理解する。」
「独立派が団結する必要があるとき、マルティーヌ・ウェレは分断した。彼女は辞めなければならない。」
いっぽうケベック連合本部は翌3日に臨時会議を召集し、ウェレ党首を支援することを決定した。彼女は記者会見で、こう述べた。
「独立主義者の党であるケベック連合のリーダーとして、私があまりに多く独立について語るなどと、彼らはどうやって言えるのか。私にはわからない。」
彼女は、辞任の噂をきっぱりと否定した。さらに、彼女が党に9万5000ドルの給与を要求したという情報をリークした件で、離党した議員たちを非難した。
そして注目された除名処分だが、実施せず、議員たちの党員資格を残し、戻って来るよう呼びかけることとした。彼女は「ドアは開いたままになっている」と述べた。
ウェレ党首の記者会見を受けて、ケベック議会派議員たちは「何も変わらなかった」という声明を発表した。
ケベック連合議員7人が離党 [ケベック連合]
ケベック連合(10議席)の議員7人が2月28日、マルティーヌ・ウェレ党首に造反し、離党して新会派を結成した。
新会派「ケベック議会派」(Groupe parlementaire québécois/Quebec parliamentary group)に移籍したのは、レアル・フォルタン議員(前暫定党首)、ガブリエル・サン=マリー議員(前下院幹事長)、ルイ・プラモンドン議員(元下院幹事長)、リュック・テリオー議員、ミシェル・ブドリア議員、シモン・マルシル議員、モニク・ポーズ議員の7人。残ったのはマリオ・ボリュー議員(党代表・元党首)、ザビエル・バルサル=デュバル議員、マリレーヌ・ジル議員の3人。これにより下院勢力は、自由党183、保守党97、新民主党44、ケベック議会派7、ケベック連合3、緑の党1、無所属2、欠員1(定数338)となった。
1984年に進歩保守党議員としてそのキャリアを始め、1990年のケベック連合旗揚げに参加し、ケベック連合議員として28年間務めた最古参のプラモンドン議員は、次のように述べた。
「私はケベック連合で多くの危機を見てきたが、これは間違いなく最も深刻なものだ。」
彼は、自分たち7人はまだケベック独立を信じていると述べたが、分裂の事情についてこう説明した。
「ウェレ党首はあらゆる機会において、独立を語りたいし、我々にも語って欲しがっている。」
いっぽうウェレ党首は、党はケベック共和国実現のために戦い続けると語った。
「ケベックの利益を擁護する最善の方法は、独立の向こう側にある。」
「『私たちが独立国だったらもっと多くのことが良くなるのに、今はカナダの枠に捕われているからできない』と言う人が、非常に多い。」
ケベック連合はもともと、ケベック独立を期して結成された。それから28年が経ち、独立はいまだ実現していないが、それでも結党から21年間ケベックの最大勢力でいられたのは、ジル・デュセップ元党首がケベックの利益のために働いたからだ。ケベック連合には歴史的に、あくまでも独立を志向するハードコア独立派と、ケベックの利益を優先するソフトな民族主義者の間に対立があった。だが、初めて挑んだ1993年総選挙でいきなり野党第一党に躍り出たのは遠い昔のこと、2011年総選挙にはわずか4議席の泡沫政党に転落し、それどころではなくなった。2015年総選挙では苦戦を伝えられたが、ニカブ論争の追い風に乗じ10議席を獲得。しかし2017年3月、ケベック州議で連邦議会に議席を持たないウェレ氏が党首に就任すると、独立路線を邁進する彼女と議員たちとの間に再び路線対立が始まった。
彼女の側近ルイ=フィリップ・デュボワ氏が6月、フォルタン議員の悪評をリークしニュースになると、議員たちは一斉に反発した。彼女はデュボア氏を解任し謝罪したが、議員たちはリークは彼女の指示によるものと疑った。
党役員会はウェレ党首に、連邦議会の議席がなく議院活動の実態がないのに9万5000ドルの給与を支払い、そのうえ州議(無所属)でもあるので20万ドルの手当ても支払うことを決定した。
ウェレ党首は役員会を召集し、ケベック連合はソフト路線ではなく独立を強調すべきだ、また党首就任以来議員たちが自分に従ってくれないと演説した。だがフォルタン議員は「役員会を召集し、自分は犠牲者だと訴える。そのような演説はリーダーがするものではない」と厳しく批判した。他の議員たちもウェレ党首への不満を公言し、議会での質問をボイコット(ウェレ党首は質問できない)した。
2月26日、ガブリエル・サン=マリー下院幹事長がついに辞任。2日後には議員たちの大量離党に至った。
2011年総選挙とは異なり、ケベック連合の票が分散するなら、その最大の受益者は自由党だ。
CBCによる2月27日の世論調査によると、ケベックでのケベック連合支持率は17.2%で、2015年総選挙の得票率より2ポイント低く、自由党より26ポイント低い。もしも総選挙が今実施されたら、獲得できる議席はわずか3となる。
ケベック連合が勝利した10選挙区のうち8つで、自由党は2位か強い3位に着けた。自由党がケベックで支持率を上げていることを考慮すると、次の総選挙では、10選挙区の全てを自由党が獲得する見込みが大きい。
キャンペーン・リサーチ社の世論調査で、ケベック連合支持者のうち、最善の首相は自由党のトルドー党首だと答えた人は15%で、保守党のシーア党首と新民主党のシン党首の4%よりかなり大きい。また、ケベック連合支持者によるトルドー党首支持率も27%で、シーア党首の14%、シン党首の10%を大きく引き離している。
ケベック連合がかつてケベックで保持していた支持基盤が崩壊したとき、新民主党は2011年総選挙でその大部分を取り込むことに成功したが、宗教的シンボルであるターバンを着用する人物を党首に選んだ時点で、その目論見は潰えた。保守党はケベックに浸透するため、キリスト教を擁護しそれ以外の宗教に冷淡にすることもできるが、ケベック民族主義に近づきすぎると、残りのカナダで支持を失うおそれもある。
次の総選挙でケベック連合支持者が棄権するなら、すでにリードしている自由党の利益となる。もし彼らが他党に投票しようと思うなら、選ぶのはおそらく自由党だろう。
新会派「ケベック議会派」(Groupe parlementaire québécois/Quebec parliamentary group)に移籍したのは、レアル・フォルタン議員(前暫定党首)、ガブリエル・サン=マリー議員(前下院幹事長)、ルイ・プラモンドン議員(元下院幹事長)、リュック・テリオー議員、ミシェル・ブドリア議員、シモン・マルシル議員、モニク・ポーズ議員の7人。残ったのはマリオ・ボリュー議員(党代表・元党首)、ザビエル・バルサル=デュバル議員、マリレーヌ・ジル議員の3人。これにより下院勢力は、自由党183、保守党97、新民主党44、ケベック議会派7、ケベック連合3、緑の党1、無所属2、欠員1(定数338)となった。
1984年に進歩保守党議員としてそのキャリアを始め、1990年のケベック連合旗揚げに参加し、ケベック連合議員として28年間務めた最古参のプラモンドン議員は、次のように述べた。
「私はケベック連合で多くの危機を見てきたが、これは間違いなく最も深刻なものだ。」
彼は、自分たち7人はまだケベック独立を信じていると述べたが、分裂の事情についてこう説明した。
「ウェレ党首はあらゆる機会において、独立を語りたいし、我々にも語って欲しがっている。」
いっぽうウェレ党首は、党はケベック共和国実現のために戦い続けると語った。
「ケベックの利益を擁護する最善の方法は、独立の向こう側にある。」
「『私たちが独立国だったらもっと多くのことが良くなるのに、今はカナダの枠に捕われているからできない』と言う人が、非常に多い。」
ケベック連合はもともと、ケベック独立を期して結成された。それから28年が経ち、独立はいまだ実現していないが、それでも結党から21年間ケベックの最大勢力でいられたのは、ジル・デュセップ元党首がケベックの利益のために働いたからだ。ケベック連合には歴史的に、あくまでも独立を志向するハードコア独立派と、ケベックの利益を優先するソフトな民族主義者の間に対立があった。だが、初めて挑んだ1993年総選挙でいきなり野党第一党に躍り出たのは遠い昔のこと、2011年総選挙にはわずか4議席の泡沫政党に転落し、それどころではなくなった。2015年総選挙では苦戦を伝えられたが、ニカブ論争の追い風に乗じ10議席を獲得。しかし2017年3月、ケベック州議で連邦議会に議席を持たないウェレ氏が党首に就任すると、独立路線を邁進する彼女と議員たちとの間に再び路線対立が始まった。
彼女の側近ルイ=フィリップ・デュボワ氏が6月、フォルタン議員の悪評をリークしニュースになると、議員たちは一斉に反発した。彼女はデュボア氏を解任し謝罪したが、議員たちはリークは彼女の指示によるものと疑った。
党役員会はウェレ党首に、連邦議会の議席がなく議院活動の実態がないのに9万5000ドルの給与を支払い、そのうえ州議(無所属)でもあるので20万ドルの手当ても支払うことを決定した。
ウェレ党首は役員会を召集し、ケベック連合はソフト路線ではなく独立を強調すべきだ、また党首就任以来議員たちが自分に従ってくれないと演説した。だがフォルタン議員は「役員会を召集し、自分は犠牲者だと訴える。そのような演説はリーダーがするものではない」と厳しく批判した。他の議員たちもウェレ党首への不満を公言し、議会での質問をボイコット(ウェレ党首は質問できない)した。
2月26日、ガブリエル・サン=マリー下院幹事長がついに辞任。2日後には議員たちの大量離党に至った。
2011年総選挙とは異なり、ケベック連合の票が分散するなら、その最大の受益者は自由党だ。
CBCによる2月27日の世論調査によると、ケベックでのケベック連合支持率は17.2%で、2015年総選挙の得票率より2ポイント低く、自由党より26ポイント低い。もしも総選挙が今実施されたら、獲得できる議席はわずか3となる。
ケベック連合が勝利した10選挙区のうち8つで、自由党は2位か強い3位に着けた。自由党がケベックで支持率を上げていることを考慮すると、次の総選挙では、10選挙区の全てを自由党が獲得する見込みが大きい。
キャンペーン・リサーチ社の世論調査で、ケベック連合支持者のうち、最善の首相は自由党のトルドー党首だと答えた人は15%で、保守党のシーア党首と新民主党のシン党首の4%よりかなり大きい。また、ケベック連合支持者によるトルドー党首支持率も27%で、シーア党首の14%、シン党首の10%を大きく引き離している。
ケベック連合がかつてケベックで保持していた支持基盤が崩壊したとき、新民主党は2011年総選挙でその大部分を取り込むことに成功したが、宗教的シンボルであるターバンを着用する人物を党首に選んだ時点で、その目論見は潰えた。保守党はケベックに浸透するため、キリスト教を擁護しそれ以外の宗教に冷淡にすることもできるが、ケベック民族主義に近づきすぎると、残りのカナダで支持を失うおそれもある。
次の総選挙でケベック連合支持者が棄権するなら、すでにリードしている自由党の利益となる。もし彼らが他党に投票しようと思うなら、選ぶのはおそらく自由党だろう。
ケベック連合党首にウェレ [ケベック連合]
ケベック連合(BQ)の次期党首に、マルティーヌ・ウェレ州議(47歳)が就任することが確実となった。
ケベック連合は2015年の連邦議会選挙で敗北し、ジル・デュセップ党首(当時)は自身も落選したため辞任した。党首選が今年3月に実施される予定になっていたが、14日の締切までに立候補者がウェレ氏一人しかいなかったため、無投票での当選が決まった。立候補を表明していた教師のフェリ・ピネル氏は、必要な数の推薦人を集めることができず、断念した。彼女は18日、正式に党首に就任する。
党首就任が確実になると、彼女はケベック州会議事堂で語った。
「ケベック連合は(絶滅した)恐竜ではなく、不死鳥である。」
彼女はマギル大学で機械工学を学び、ケベック電力公社で技師として勤めた。10代のころからケベック党(PQ)員として活動し、ポリーヌ・マロワ党首に見出され、2010年州議会補選に当選して政界に入った。そしてケベック党が2012年に政権を奪回すると、マロワ首相は彼女を天然資源大臣に任命した。
ケベック党が2014年に政権を失い、マロワ党首が辞任すると、翌年党首選が実施され、ウェレ氏は立候補したがペラドー氏に敗れた。ペラドー党首も2016年に辞任し、再び党首選が実施され、彼女は再度立候補したが、リゼ氏に敗れた。
ウェレ氏は今後、ケベック党幹部会を離脱し、無所属のケベック州議として任期いっぱいまで務め、同時に連邦議会に議席を持つケベック連合党首として二足の草鞋を履くことになる。当面は月曜は連邦議会のあるオタワで過ごし、火曜から木曜までは州議会のあるケベック市に滞在し、金曜から日曜まではバション選挙区で過ごすという。ケベック未来連合のフランソワ・ルゴー党首は、ウェレ氏は連邦政党党首か地方議会の議員か、どちらかに決めるべきだと語った。

彼女がケベック党党首選に出馬したとき、ケベック党政権が成立したら1期目で独立を問う住民投票を行うと公約した。だが当選したリゼ現党首は、ケベック党政権になっても2022年まで住民投票は行わないと公約しており、ウェレ次期党首はリゼ党首の意向を尊重すると語った。
ウェレ氏は独立に前向きだが、環境問題にも熱心である。彼女はその点において、ケベック在住アングロフォンから支持を得られると期待している。
「ケベックが、地球温暖化とポスト京都議定書の世界的リーダーになりえることに、大多数のアングロフォンが同意すると私は考えている。だがそうなるためには、我々が独立国である必要がある。」
図:オタワとケベックを股にかけるマルティーヌ・ウェレ次期党首。転落しそうだ。
ケベック連合は2015年の連邦議会選挙で敗北し、ジル・デュセップ党首(当時)は自身も落選したため辞任した。党首選が今年3月に実施される予定になっていたが、14日の締切までに立候補者がウェレ氏一人しかいなかったため、無投票での当選が決まった。立候補を表明していた教師のフェリ・ピネル氏は、必要な数の推薦人を集めることができず、断念した。彼女は18日、正式に党首に就任する。
党首就任が確実になると、彼女はケベック州会議事堂で語った。
「ケベック連合は(絶滅した)恐竜ではなく、不死鳥である。」
彼女はマギル大学で機械工学を学び、ケベック電力公社で技師として勤めた。10代のころからケベック党(PQ)員として活動し、ポリーヌ・マロワ党首に見出され、2010年州議会補選に当選して政界に入った。そしてケベック党が2012年に政権を奪回すると、マロワ首相は彼女を天然資源大臣に任命した。
ケベック党が2014年に政権を失い、マロワ党首が辞任すると、翌年党首選が実施され、ウェレ氏は立候補したがペラドー氏に敗れた。ペラドー党首も2016年に辞任し、再び党首選が実施され、彼女は再度立候補したが、リゼ氏に敗れた。
ウェレ氏は今後、ケベック党幹部会を離脱し、無所属のケベック州議として任期いっぱいまで務め、同時に連邦議会に議席を持つケベック連合党首として二足の草鞋を履くことになる。当面は月曜は連邦議会のあるオタワで過ごし、火曜から木曜までは州議会のあるケベック市に滞在し、金曜から日曜まではバション選挙区で過ごすという。ケベック未来連合のフランソワ・ルゴー党首は、ウェレ氏は連邦政党党首か地方議会の議員か、どちらかに決めるべきだと語った。

彼女がケベック党党首選に出馬したとき、ケベック党政権が成立したら1期目で独立を問う住民投票を行うと公約した。だが当選したリゼ現党首は、ケベック党政権になっても2022年まで住民投票は行わないと公約しており、ウェレ次期党首はリゼ党首の意向を尊重すると語った。
ウェレ氏は独立に前向きだが、環境問題にも熱心である。彼女はその点において、ケベック在住アングロフォンから支持を得られると期待している。
「ケベックが、地球温暖化とポスト京都議定書の世界的リーダーになりえることに、大多数のアングロフォンが同意すると私は考えている。だがそうなるためには、我々が独立国である必要がある。」
図:オタワとケベックを股にかけるマルティーヌ・ウェレ次期党首。転落しそうだ。
ケベック連合党首にデュセップ氏復帰か [ケベック連合]
カナディアン・プレスは6月9日、ケベック連合のマリオ・ボリュー党首が党代表に退き、ジル・デュセップ元党首が党首に復帰すると報じた。
ケベック連合はモントリオールの党本部で10日、両者が出席する記者会見を行うと発表している。9日はジャック・パリゾー元州首相の葬儀があるため、両者は故人に敬意を表しこの日はコメントしないとケベック連合の文書に書かれていた。葬儀に現れたデュセップ元党首は、喝采で迎えられた。ボリュー党首は記者に「今は、パリゾー氏を追悼していたい。それについては明日話す」と答えた。
2011年の連邦議会総選挙で大敗したデュセップ党首(当時)は、ケベック党党首選に出馬するのではないかと噂されたが、5月に実施された党首選には出馬しなかった。
ボリュー党首はフェイスブックで8日、デュセップ氏に選挙で協力するよう依頼し、快諾されたと綴った。そこにはデュセップ氏の役割は、未定と書かれていた。
ラジオ・カナダのダニエル・チボー氏は、総選挙が近づき、ボリュー党首が世論調査に反応したと主張する。世論調査は、ケベック連合の支持率がボリュー党首なら17%で、デュセップ党首なら29%になることを示した。2011年総選挙では、得票率23.4%で4議席に終わった。
ルイ・プラモンドン議員は9日、まだ何点か交渉の余地が残っていて、全ては明日決まると回答した。
「私の選挙区はボリュー党首でも見込みはあるが、デュセップ党首ならより有望だ。彼は連邦レベルで最も知名度が高く、最も経験豊富な人物だ。」
彼は、前回総選挙での大敗は、有権者がケベック連合を拒絶したのではなく、癌と戦うレイトン党首への同情を新民主党が集めたに過ぎないと分析した。
総選挙の時点でわずか4議席だったケベック連合は、ボリュー党首就任以来内紛が続き、離党が相次ぎ現在は2議席しかない。クロード・パトリ議員は引退を表明しているので、再選を目指しているのはプラモンドン議員ただ一人である。
ジャン=フランソワ・フォルタン議員とアンドレ・ベラバンス議員は2014年8月、ボリュー党首の方針に反発し離党した。アニー・ルサール副代表も12月、ボリュー党首と対立し辞任した。そしてフォルタン議員は2014年10月、新民主党のジャン=フランソワ・ラローズ議員とともに新党「力と民主(Forces et Démocratie)」を旗揚げした。これはケベック州のためにケベック州だけで活動する連邦政党で、ケベック連合と政策的に非常に似通っているが、ボリュー党首が独立を前面に押し出しているのに対し、新党は世論調査で不評な独立を訴えることなく、ケベックの利益に専念している。ケベック連合は人々に終わった党だと思われており、この類似する新党に支持を奪われることに相当な危機感を持っているようだ。
ケベック価値憲章を批判してケベック連合を除名されたマリア・ムラニ議員(新民主党)は、ケベック連合のニュースに驚き、ケベック人のプライオリティは過去に生きることではないとコメントした。
ケベック連合元議員でモントリオール大学教授のダニエル・テュルプ氏は、「パリゾー氏がまだ生きていて、デュセップ氏がケベック連合党首に復帰すると聞いたら、きっと喜んだだろう」と語った。
ケベック連合はモントリオールの党本部で10日、両者が出席する記者会見を行うと発表している。9日はジャック・パリゾー元州首相の葬儀があるため、両者は故人に敬意を表しこの日はコメントしないとケベック連合の文書に書かれていた。葬儀に現れたデュセップ元党首は、喝采で迎えられた。ボリュー党首は記者に「今は、パリゾー氏を追悼していたい。それについては明日話す」と答えた。
2011年の連邦議会総選挙で大敗したデュセップ党首(当時)は、ケベック党党首選に出馬するのではないかと噂されたが、5月に実施された党首選には出馬しなかった。
ボリュー党首はフェイスブックで8日、デュセップ氏に選挙で協力するよう依頼し、快諾されたと綴った。そこにはデュセップ氏の役割は、未定と書かれていた。
ラジオ・カナダのダニエル・チボー氏は、総選挙が近づき、ボリュー党首が世論調査に反応したと主張する。世論調査は、ケベック連合の支持率がボリュー党首なら17%で、デュセップ党首なら29%になることを示した。2011年総選挙では、得票率23.4%で4議席に終わった。
ルイ・プラモンドン議員は9日、まだ何点か交渉の余地が残っていて、全ては明日決まると回答した。
「私の選挙区はボリュー党首でも見込みはあるが、デュセップ党首ならより有望だ。彼は連邦レベルで最も知名度が高く、最も経験豊富な人物だ。」
彼は、前回総選挙での大敗は、有権者がケベック連合を拒絶したのではなく、癌と戦うレイトン党首への同情を新民主党が集めたに過ぎないと分析した。
総選挙の時点でわずか4議席だったケベック連合は、ボリュー党首就任以来内紛が続き、離党が相次ぎ現在は2議席しかない。クロード・パトリ議員は引退を表明しているので、再選を目指しているのはプラモンドン議員ただ一人である。
ジャン=フランソワ・フォルタン議員とアンドレ・ベラバンス議員は2014年8月、ボリュー党首の方針に反発し離党した。アニー・ルサール副代表も12月、ボリュー党首と対立し辞任した。そしてフォルタン議員は2014年10月、新民主党のジャン=フランソワ・ラローズ議員とともに新党「力と民主(Forces et Démocratie)」を旗揚げした。これはケベック州のためにケベック州だけで活動する連邦政党で、ケベック連合と政策的に非常に似通っているが、ボリュー党首が独立を前面に押し出しているのに対し、新党は世論調査で不評な独立を訴えることなく、ケベックの利益に専念している。ケベック連合は人々に終わった党だと思われており、この類似する新党に支持を奪われることに相当な危機感を持っているようだ。
ケベック価値憲章を批判してケベック連合を除名されたマリア・ムラニ議員(新民主党)は、ケベック連合のニュースに驚き、ケベック人のプライオリティは過去に生きることではないとコメントした。
ケベック連合元議員でモントリオール大学教授のダニエル・テュルプ氏は、「パリゾー氏がまだ生きていて、デュセップ氏がケベック連合党首に復帰すると聞いたら、きっと喜んだだろう」と語った。
ベラバンス議員が離党、ケベック連合2議席に [ケベック連合]
ケベック連合のアンドレ・ベラバンス議員は8月25日、離党したと発表した。これにより下院勢力はケベック連合2、保守党162、新民主党97、自由党37、緑の党2、無所属7、欠員1議席(定数308)となった。
ベラバンス議員は6月14日に実施された党首選に立候補し、マリオ・ボリュー現党首に敗れている。両者はその後何度か会談してきたが、考えのギャップを埋めることはできなかった。ベラバンス議員は、新執行部が党内で実施した「独立に対する純度テスト」について不快感をあらわにした。
「それは、私を部外者のような気分にさせた。私はもはや、この党が居心地がいいとは思わない。私は、党が正しい方向に進んでいるとは思わない。」
彼は、ケベック連合は「6月14日以前」と「6月14日以降」で別物になってしまったとさえ語った。
結党以来ケベックの最大勢力であり続けたケベック連合は、これでクロード・パトリ議員とルイ・プラモンドン議員の2議席となる。パトリ議員は、次の総選挙に出馬しないことを表明している。ベラバンス議員も不出馬を表明した。
相次ぐ議員の離党にもかかわらず、ボリュー党首は方針を改めるつもりはないという。
「ベラバンス氏は党首選敗北以来、自分の政治的進路について考えていたようだ。残念なことに、彼は我々の和解の試みに応じなかった。今朝、丘は少し急になったと思う。しかし、我々が丘の頂上に辿り着かないと思うのは、独立運動の底力を過小評価している。状況は現在明白である。やめる決心をした人々は、我々の歩みを遅らせはしない。」
ボリュー党首はまた、ジル・デュセップ元党首と27日に会談したと語った。ボリュー党首は党首選で、ケベック連合がこれまで独立を前面に押し立てず、ケベックの利益ばかりもっぱら求めてきたことを「敗北主義」と述べ、デュセップ元党首を激怒させた。
ボリュー党首は、会談で「私はその発言を訂正しなかった。説明した」という。するとデュセップ元党首は、ボリュー党首に「考える」よう促したという。
デュセップ元党首は会談で、リーダーシップについては何も語らなかったという。「ボリュー氏を党首にしたのは誤りだったと思うか」という質問に、彼は「それは、民主的なプロセスで決定されたことだ」と答えた。
ベラバンス議員は6月14日に実施された党首選に立候補し、マリオ・ボリュー現党首に敗れている。両者はその後何度か会談してきたが、考えのギャップを埋めることはできなかった。ベラバンス議員は、新執行部が党内で実施した「独立に対する純度テスト」について不快感をあらわにした。
「それは、私を部外者のような気分にさせた。私はもはや、この党が居心地がいいとは思わない。私は、党が正しい方向に進んでいるとは思わない。」
彼は、ケベック連合は「6月14日以前」と「6月14日以降」で別物になってしまったとさえ語った。
結党以来ケベックの最大勢力であり続けたケベック連合は、これでクロード・パトリ議員とルイ・プラモンドン議員の2議席となる。パトリ議員は、次の総選挙に出馬しないことを表明している。ベラバンス議員も不出馬を表明した。
相次ぐ議員の離党にもかかわらず、ボリュー党首は方針を改めるつもりはないという。
「ベラバンス氏は党首選敗北以来、自分の政治的進路について考えていたようだ。残念なことに、彼は我々の和解の試みに応じなかった。今朝、丘は少し急になったと思う。しかし、我々が丘の頂上に辿り着かないと思うのは、独立運動の底力を過小評価している。状況は現在明白である。やめる決心をした人々は、我々の歩みを遅らせはしない。」
ボリュー党首はまた、ジル・デュセップ元党首と27日に会談したと語った。ボリュー党首は党首選で、ケベック連合がこれまで独立を前面に押し立てず、ケベックの利益ばかりもっぱら求めてきたことを「敗北主義」と述べ、デュセップ元党首を激怒させた。
ボリュー党首は、会談で「私はその発言を訂正しなかった。説明した」という。するとデュセップ元党首は、ボリュー党首に「考える」よう促したという。
デュセップ元党首は会談で、リーダーシップについては何も語らなかったという。「ボリュー氏を党首にしたのは誤りだったと思うか」という質問に、彼は「それは、民主的なプロセスで決定されたことだ」と答えた。
ケベック連合のフォルタン議員が離党 [ケベック連合]
ケベック連合のジャン=フランソワ・フォルタン議員は8月12日、離党を発表した。彼は以下の声明を発表いた。
「私が信じていたケベック連合は、もはや存在しない。マルオ・ボリュー新党首は、一元的で非妥協的なアジェンダを押し付けている。彼は、独立派を結集ではなく、分断しているのだ。」
4人しかいなかった同党議員は、党首選で誰一人としてボリュー氏を支持しなかった。彼らは当選したボリュー党首の下に、しぶしぶ従っているだけだという。
2013年9月には、マリア・ムラニ議員がケベック価値憲章を批判して、ケベック連合を除名されている。彼女は同年12月、ケベック人のアイデンティティ擁護のためには「権利と自由のカナダ憲章」が有効であり、今後は独立を支持しないと発表して、人々を驚かせた。
フォルタン議員は今後は無所属となり、ケベック連合議員は3人となる。
「私が信じていたケベック連合は、もはや存在しない。マルオ・ボリュー新党首は、一元的で非妥協的なアジェンダを押し付けている。彼は、独立派を結集ではなく、分断しているのだ。」
4人しかいなかった同党議員は、党首選で誰一人としてボリュー氏を支持しなかった。彼らは当選したボリュー党首の下に、しぶしぶ従っているだけだという。
2013年9月には、マリア・ムラニ議員がケベック価値憲章を批判して、ケベック連合を除名されている。彼女は同年12月、ケベック人のアイデンティティ擁護のためには「権利と自由のカナダ憲章」が有効であり、今後は独立を支持しないと発表して、人々を驚かせた。
フォルタン議員は今後は無所属となり、ケベック連合議員は3人となる。
ボリュー党首猛進するも、分裂に向かうケベック連合 [ケベック連合]
次の総選挙は1年以上先かもしれないが、ケベック連合のマリオ・ボリュー新党首は早くも個別訪問を始め、彼のプライオリティであるケベック独立を熱心に布教している。彼は個別訪問を通じて、次の総選挙では20議席程度獲得できそうな手応えを感じていると語った。
だが世論調査は、ケベック連合のプライオリティを独立とするボリュー路線を、ケベック州民のわずか19%しか支持していないことを示した。そして政党支持率も、新民主党34%・自由党34%・保守党12%に対し、ケベック連合はわずか17%と振るっていない。
新民主党のアレクサンドル・ブレリス議員は、(ローズモン=ラ・プティット・パトリ)選挙区では誰もケベック連合を話題にしていないと語った。
ボリュー党首は党首選で、4人いる議員の誰一人からも支持されなかった。彼はこれまでの党の20年の歩みを「ケベックの利益ばかり求め、独立を前面に押し立てて戦おうとしなかった敗北主義」と酷評し、長老たちの怒りを買った。モントリオールの新聞「ラ・プレス」紙は、数人の元議員がすでに次の総選挙出馬を断念していると報じている。そのうちの一人マルク・ルメイ前下院議員は、ボリュー氏が党首であるかぎり出馬しないだけでなく、別の候補を擁立することも、資金を集めることもしないと述べた。
「ケベック連合は独立のための牽引車でなければならないというのは誤りだ。それはケベック党のすることだ。ボリュー氏は、州議会選挙に出馬すればいい。」
また彼は、ボリュー党首のスタッフの多くが都市出身であり、ケベック連合の主戦場である地方出身者がいないと警告した。
ボリュー氏を「道化」と呼び、党役員を辞任して議員たちに新党結成を呼びかけたブルーノ・グルニエ氏もまた、ボリュー体制に従うことを拒否した。彼はこう語った。
「私は心から、独立を達成したいと思う。だが私は、みんなでそれを達成したいと思う。」
だが世論調査は、ケベック連合のプライオリティを独立とするボリュー路線を、ケベック州民のわずか19%しか支持していないことを示した。そして政党支持率も、新民主党34%・自由党34%・保守党12%に対し、ケベック連合はわずか17%と振るっていない。
新民主党のアレクサンドル・ブレリス議員は、(ローズモン=ラ・プティット・パトリ)選挙区では誰もケベック連合を話題にしていないと語った。
ボリュー党首は党首選で、4人いる議員の誰一人からも支持されなかった。彼はこれまでの党の20年の歩みを「ケベックの利益ばかり求め、独立を前面に押し立てて戦おうとしなかった敗北主義」と酷評し、長老たちの怒りを買った。モントリオールの新聞「ラ・プレス」紙は、数人の元議員がすでに次の総選挙出馬を断念していると報じている。そのうちの一人マルク・ルメイ前下院議員は、ボリュー氏が党首であるかぎり出馬しないだけでなく、別の候補を擁立することも、資金を集めることもしないと述べた。
「ケベック連合は独立のための牽引車でなければならないというのは誤りだ。それはケベック党のすることだ。ボリュー氏は、州議会選挙に出馬すればいい。」
また彼は、ボリュー党首のスタッフの多くが都市出身であり、ケベック連合の主戦場である地方出身者がいないと警告した。
ボリュー氏を「道化」と呼び、党役員を辞任して議員たちに新党結成を呼びかけたブルーノ・グルニエ氏もまた、ボリュー体制に従うことを拒否した。彼はこう語った。
「私は心から、独立を達成したいと思う。だが私は、みんなでそれを達成したいと思う。」
ボリュー次期党首に異論相次ぐ [ケベック連合]
ケベック連合が独立を成し遂げられなかったという理由で、同党の過去20年の歩みを全否定したマリオ・ボリュー次期党首に対し、2人の重役が辞任を突きつけた。ボリュー新体制は、発足前から早くも前途が危ぶまれている。
オシェラガ支部長のジェリー・ボードワン氏は、党首選の翌日離党すると発表した。またブルーノ・グルニエ氏も同日、facebookでボリュー次期党首を「道化」と呼び、翌日党役員を辞任すると発表した。二人とも、ボリュー新党首の下で戦うことはできないと述べた。
ケベック連合党首を15年務めたジル・デュセップ元党首は、ボリュー氏の演説に激怒した。
「私は“Nous vaincrons”と叫ぶ人々に同調できない。我々は、それが何を意味するか知っている。それは完全に無責任で、非良心的である。」
ボリュー次期党首は、弁明に追われた。
「党首選で言われたスローガンは、ケベック解放戦線へのシンパシーを意味するものではない。」
「私が言いたいのは、独立問題を常に第一に掲げなければならないということだ。」
「デュセップ氏は多くのことを成し遂げた偉大なリーダーだった。」
オシェラガ支部長のジェリー・ボードワン氏は、党首選の翌日離党すると発表した。またブルーノ・グルニエ氏も同日、facebookでボリュー次期党首を「道化」と呼び、翌日党役員を辞任すると発表した。二人とも、ボリュー新党首の下で戦うことはできないと述べた。
ケベック連合党首を15年務めたジル・デュセップ元党首は、ボリュー氏の演説に激怒した。
「私は“Nous vaincrons”と叫ぶ人々に同調できない。我々は、それが何を意味するか知っている。それは完全に無責任で、非良心的である。」
ボリュー次期党首は、弁明に追われた。
「党首選で言われたスローガンは、ケベック解放戦線へのシンパシーを意味するものではない。」
「私が言いたいのは、独立問題を常に第一に掲げなければならないということだ。」
「デュセップ氏は多くのことを成し遂げた偉大なリーダーだった。」
ケベック連合党首に強硬独立派のボリュー [ケベック連合]

6月14日に実施されたケベック連合党首選で、強硬独立派のマリオ・ボリュー候補が53.5%の票を獲得し、当選した。彼は25日に、正式に党首に就任する。
当選を決めた彼は、こうスピーチした。
「ケベック連合は、独立運動を再スタートさせるモーターになる。我々はこのときを20年間待ち続けたが、それももう終わりだ。」
「我々は今後、まず独立について語り、それから選挙の心配をする。」
ケベック連合は、結党以来常にケベックの第一党であり続けたが、2011年総選挙で4議席に転落した。友好関係にあるケベック党も、今年4月の州議会選挙で1970年以降最低の得票率に沈んでいる。多くの批評家は、独立はもう票にならないのではないかと疑っているが、ボリューの支持者に言わせると、これまでの敗北は独立を最重要問題としなかったことにあるのだという。
党首選に立候補したもう一人はアンドレ・ベラバンス議員で、彼は残り3人の議員全員に支持されたにもかかわらず、落選した。ボリューは、強硬独立派サン=ジャン=バチスト協会の元代表として知名度があり、党青年部に支持された。
ボリュー次期党首が「これまで20年間独立論争を避けてきた敗北主義に訣別」と語ったことに対し、ジル・デュセップ元党首は憤慨した。
「私への、ルシエン・ブシャールへの、ミシェル・ゴーティエへの、ダニエル・パイエへの侮辱だ。『20年間の敗北主義』は嘘であり、純粋なデマゴーグだ。」
また、ケベック解放戦線が十月危機の際に用いたスローガン“Nous vaincrons”(我々は勝利する)をボリュー陣営が用いたことについて「無責任で非良心的」であり、とうてい容認できないと批判した。
いっぽう保守党のケベック副官ドニ・ルベール氏は、「ケベック人は、古い喧騒には飽き飽きしている。ケベック連合の時代は、もう終わった」というコメントを発表した。
ケベック連合のパイエ党首辞任 [ケベック連合]
ケベック連合のダニエル・パイエ党首は12月16日、癲癇を理由に党首を辞任した。
パイエ党首は2011年12月、総選挙で大敗して辞任したジル・デュセップ党首の後を受けて党首に就任した。だが彼は連邦議会に議席がなく、その後補選にも出馬しなかったため、議席を持たないまま退任した。
結党以来ずっとケベック州の第一党だったケベック連合は、現在わずか4議席しかない。2013年2月、新民主党を離党したクロード・パトリ議員を受け入れ5議席となったが、9月にはケベック党政権の「ケベック価値憲章」を批判したマリア・ムラニ議員を除名し、4議席となっている。最近の世論調査でも、ケベック連合の支持率は17%で、自由党の36%・新民主党の30%に遠く及ばない。
ケベック連合議員の中からは、党首の成り手がいないという声も挙がっている。ある人々は、依然としてケベックのカリスマであるデュセップ元党首の名を挙げる。彼はいまだ定職に就いていないが、ケベック価値憲章に反対を明言していることから、彼が党首に就任すれば、ケベック独立派の間に分裂をひき起こすことになるだろう。
ケベック連合は、新しい党首の選出プロセスを、1月上旬に発表する。
パイエ党首は2011年12月、総選挙で大敗して辞任したジル・デュセップ党首の後を受けて党首に就任した。だが彼は連邦議会に議席がなく、その後補選にも出馬しなかったため、議席を持たないまま退任した。
結党以来ずっとケベック州の第一党だったケベック連合は、現在わずか4議席しかない。2013年2月、新民主党を離党したクロード・パトリ議員を受け入れ5議席となったが、9月にはケベック党政権の「ケベック価値憲章」を批判したマリア・ムラニ議員を除名し、4議席となっている。最近の世論調査でも、ケベック連合の支持率は17%で、自由党の36%・新民主党の30%に遠く及ばない。
ケベック連合議員の中からは、党首の成り手がいないという声も挙がっている。ある人々は、依然としてケベックのカリスマであるデュセップ元党首の名を挙げる。彼はいまだ定職に就いていないが、ケベック価値憲章に反対を明言していることから、彼が党首に就任すれば、ケベック独立派の間に分裂をひき起こすことになるだろう。
ケベック連合は、新しい党首の選出プロセスを、1月上旬に発表する。