最高裁「議会停会は合法」 [自由党]
トルドー首相による連邦議会の停会は違法だとして、ノバスコシアの市民団体が提訴していた件で、連邦最高裁は3月6日、上告を棄却した。
原告は、停会には「理にかなった正当な理由がなければならない」とし、トルドー首相はカナダ国民の利益ではなく、自身の利益と党利党略のみを追求したと主張した。
だがポール・クランプトン裁判長は、これに同意しなかった。
「いかなる憲法の条文において何の違反もない場合、総督に議会を停会するよう助言するいかなる理由も、首相に義務として課されていない。」
「さらに、議会を解散し総選挙を公示するより、むしろ議会を停会するという選択は、裁判になじまない。とりわけ、これは高度に政治的な選択であり、その選択を見直すいかなる法的基準も存在しない。」
また裁判長は、トルドー首相の決定が党利党略のためだけだったと証明することが、原告にはできなかったと判断し、さらに議会が停会された時点で首相には下院の信任があったと認めた。
保守党のポワリエーブル党首は12月20日、サイモン総督に手紙を送り、(内閣不信任するため)休暇中の連邦議会を召集するよう要請したが、総督は応じなかった。いっぽうトルドー首相が1月6日、総督に停会を要請したときは応じている。総督に助言できるのは首相だけで、野党党首の助言を聞く必要はないからである。
裁判長は原告の懸念は理解するが、首相がその権限を逸脱したことを証明できていないと判断した。
原告は、停会には「理にかなった正当な理由がなければならない」とし、トルドー首相はカナダ国民の利益ではなく、自身の利益と党利党略のみを追求したと主張した。
だがポール・クランプトン裁判長は、これに同意しなかった。
「いかなる憲法の条文において何の違反もない場合、総督に議会を停会するよう助言するいかなる理由も、首相に義務として課されていない。」
「さらに、議会を解散し総選挙を公示するより、むしろ議会を停会するという選択は、裁判になじまない。とりわけ、これは高度に政治的な選択であり、その選択を見直すいかなる法的基準も存在しない。」
また裁判長は、トルドー首相の決定が党利党略のためだけだったと証明することが、原告にはできなかったと判断し、さらに議会が停会された時点で首相には下院の信任があったと認めた。
保守党のポワリエーブル党首は12月20日、サイモン総督に手紙を送り、(内閣不信任するため)休暇中の連邦議会を召集するよう要請したが、総督は応じなかった。いっぽうトルドー首相が1月6日、総督に停会を要請したときは応じている。総督に助言できるのは首相だけで、野党党首の助言を聞く必要はないからである。
裁判長は原告の懸念は理解するが、首相がその権限を逸脱したことを証明できていないと判断した。