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「ジュニア・パートナー」は選挙に勝てない [新民主党]

 新民主党は2019年総選挙で、現有39議席を24議席に減らし、野党第二党から第三党に転落した。だが幸運にも与党自由党が過半数割れしたので、新民主党はキャスティング・ボートを握ることになった。同党はスローン・スピーチに賛成投票する見返りに、病気休暇の拡大と失業者への所得補助プログラムを盛り込むよう与党に要求し、実現させた。これにより、解散・総選挙は回避された。
 だがそのような取引は、経験的に有権者に支持されない。新民主党は1972年から1974年まで、ピエール・トルドーの少数政権を閣外から支えた。2005年にも、予算に賛成投票してマーチン少数政権を支えている。だが1974年総選挙で与党自由党と新民主党との選挙協力はなく、自由党が過半数を回復したのに対し、新民主党は31議席から16議席に減らした。2004年総選挙では、14議席から19議席に微増したに過ぎなかった。

 2019年に発表された研究論文は、ヨーロッパの28か国で過去45年間に成立した連立政権を担った「ジュニア・パートナー」は、総選挙で有権者に評価されにくい傾向があることを明らかにした。論文の著者は、ジュニア・パートナーの功績はもっぱら、連立与党の中核政党のものと見られがちだと語った。
「有権者は、連立与党の中核政党とジュニア・パートナーの違いをほとんど理解していない。そして彼らは総選挙で、より非力なジュニア・パートナーに投票する理由がない。」
 2013年に発表された研究論文は、イギリスで保守党の連立パートナーになった自民党について考察した。著者はこう述べている。
「第1に、ジュニア・パートナーは、中核政党とは異なる自分たちの貢献をアピールする必要がある。」
「第2に、成功したジュニア・パートナーには、強い印象を与えるリーダーがいる。」
 新民主党は連立協定を結んだ連立与党ではなく、あくまでも野党という違いはある。だが与党自由党の支持率は高く、近いうち総選挙が実施されれば、自由党は圧勝し、新民主党はそのあおりを受けることになるだろう。与党自由党をアシストする行為は、経験的に有権者に評価されにくい。同党は、その理由と貢献を強くアピールしておく必要がある。
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