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15日解散・9月20日総選挙か [2021年下院選]

 トルドー首相は沈黙を守っているが、メディアは「8月解散・9月総選挙」を既成事実のように語っている。CBCは8月12日、首相周辺の匿名人物から、首相が15日に総督公邸リドー・ホールを訪問し、下院の解散を上奏すると聞かされたと報じた。選挙期間は法律で36日以上と規定されており、投票日は9月20日になるという。

 トルドー首相は、野党が過半数を占める議会で立法を妨害されたと訴えていた。
 新民主党のシン党首は、サイモン総督に解散を拒否するよう要請する異例の手紙を書いた。そこには、トルドー政権は下院で不信任されてなく、新型コロナ流行の最中の総選挙を避けるべく政権を支えると書かれていた。彼は12日、セントジョンズでこう述べた。
「もしジャスティン・トルドーが人々の声に耳を傾け、彼らの不安と懸念を聞いていたら、利己的な夏の総選挙に走らなかっただろう。」
 保守党のオトゥール党首は、次のように述べた。
「私の今の最大の懸念は、新型コロナの第4波である。」
「我々は、総選挙に突入すべきでない。トルドー氏は常に、カナダ人の関心より先に自分の関心を置くように見える。」

 新型コロナ流行は、選挙運動や投票行為に影響を及ぼすだろう。大規模な集会や、戸別訪問はできるのだろうか。テレサ・タム公衆衛生局長は、カナダはワクチン接種率が高いため、安全に投票できると語った。
 いっぽう選挙管理委員会のステファン・ペロー氏は、郵便投票は前回総選挙の5万弱に比べ、今回は500万あると予想され、開票は投票日の翌日、集計には数日かかるだろうと語った。

 アバカス・データ社が8月6日から11日までに3000人の成人カナダ人を対象に実施した世論調査で、政党支持率は自由党37%、保守党28%、新民主党20%、ケベック連合5%、緑の党5%と、自由党過半数の可能性を示した。ケベックでは自由党37%、ケベック連合22%、保守党19%、新民主党12%だった。
 この時期の総選挙実施についてどう思うかという設問で、「民意を反映するチャンスなので良い」は38%、「しない方がいいが投票には影響しない」は44%、「不要なので反対」は17%だった。最後の17%のうち72%は、野党支持者だった。
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