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BC州議会を解散、10月24日総選挙へ [バンクーバーとBC]

 ブリティッシュコロンビア州のジョン・ホーガン首相は9月21日、州議会の解散をジャネット・オースティン副総督に上奏した。副総督はこれに同意し、10月24日の総選挙を公示した。解散時勢力は新民主党41、自由党41、緑の党2、無所属2、欠員1(定数87議席)。
 前回2017年の総選挙は、自由党43、新民主党41、緑の党3議席という結果となった。過半数は44議席で、新民主党は緑の党とCASA協定(Confidence And Supply Agreement)を結び、政権を奪取した。CASAとは、(1)スローン・スピーチ(所信表明演説)や予算案や内閣不信任案など内閣信任に関わる全ての法案・動議について、緑の党は新民主党政権を支持する、(2)それ以外の法案・動議は自由である、(3)予定された日より早く解散・総選挙を実施しない、というものだった。
 法律により、次の総選挙は2021年10月16日に予定されていた。だがホーガン首相は、協定に反してまで早期解散・総選挙に踏み切った理由として、新型コロナの流行と、それによる経済的危機を挙げ、不安定な少数政権であと1年過ごすことは時間の浪費になると主張した。そして彼は、内閣信任に関係ない法案ではしばしば緑の党が妨害したと指摘した。緑の党はアンドリュー・ウィーバー前党首が離党して2議席となり、新民主党はこれと合わせても過半数に足りない。無所属となったウィーバー議員は、引退を表明している。
 ホーガン首相は、ビクトリアの選挙区で次のように述べた。
「今の状況は去年とも、そして間違いなく2017年とも異なる。」
「我々が直面している困難は、次の12か月のものではなく、次の4年のものである。」
 だが新型コロナが収束する前の唐突な総選挙について、首相の言葉を真に受ける人はいない。アンガス=リード社が8月26日から9月1日までに実施した政党支持率調査は、新民主党48%、自由党29%、緑の党14%、保守党8%となっており、総選挙を実施すれば新民主党が圧勝することは間違いない。また、マル=ブルー社が8月28日から9月8日までに実施した世論調査では、ホーガン首相の支持率は69%だった。

 緑の党のソーニャ・ファーストノー党首は、この時期の総選挙に反対した。
「これは、無責任で不必要な選挙である。」
「世界的パンデミックの間、不必要な選挙を実施する理由はない。」
 彼女は、14日に党首に就任したばかりである。彼女は早速18日にホーガン首相と会談し、内閣信任に関する案件について変わらず支援して行くと語った。だが首相は、緑の党が今年いくつかの法案に反対し、また修正案を提出したことへの不快感を示し、もはや協定に拘束される必要はないのではないかと通告した。
 ファーストノー党首は、次のように弁明した。
「総理は誤解している。CASA協定には、我々が新民主党に絶対的に服従するとか、全ての案件に賛成しなければならないなどとは書かれていない。」
 緑の党が前回バンクーバー島で獲得した3選挙区は、基盤が磐石とは言えない。新民主党は、味方だったはずの緑の党からこの3議席を奪取し、手段を選ばず安定政権を勝ち取るつもりだろう。
 自由党のアンドリュー・ウィルキンソン党首は、ホーガン首相を「冷徹で利己的」と非難した。
「パンデミックのさなかにこんなことをするのは、いったいどんな人間なのだろう?」
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