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保守党党首選、ルイス氏が台風の目 [保守党]

 アメリカでは8月11日、カマラ・ハリス上院議員が副大統領候補に指名された。女性として3人目、黒人では初めてである。
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 保守党党首選には4人の候補が立候補し、うち閣僚経験があり知名度の高いピーター・マッケイ元法務大臣とエリン・オトゥール元退役軍人大臣が本命と対抗と見なされているが、政治評論家の中にはレスリン・ルイス候補を台風の目と指摘する声がある。マル/ブルー社が7月28日に実施した支持率調査では、マッケイ候補51%、オトゥール候補25%、ルイス候補16%、デレク・スローン候補8%となっており、ルイス候補の人気が急上昇している。保守党は西部の、田舎の、白人の、男性の党だと思われているが、彼女はトロント出身の黒人で女性である。
 彼女は2015年下院選に落選したことを別にすれば、政治経験のない新人である。社会保守主義を自称するが、大学院で環境学を学んだ彼女は、討論会で単に炭素税に反対するだけではなく、代替プランを提示してみせた。同じ社会保守主義のデレク・スローン候補が過激な発言で評判を落としたことから、彼の支持者が今後ルイス候補に流れて行くものとみられる。これにより、彼女がオトゥール候補を上回り2位になることは夢ではない。2位になれれば、次の次を狙う人としてその株は急上昇することになるだろう。もし、スローン候補脱落前の第1回投票で2位につければ、あっと驚く大波乱が起きるかもしれない。
 ハーパー首相の相談役だったデニス・マシューズ氏は、彼女が保守党を刷新したいと思う党員たちを惹きつける可能性を指摘する。
「マッケイ氏とオトゥール氏は、保守党がここ20年間歩んで来たスタイルそのもので、何の新鮮味もない。保守党員の全員が社会保守主義ではなく、党員たちは彼女の意見に同意しないかもしれないが、彼女が何かを変えてくれると期待するかもしれない。」
 保守党党首選は21日に郵便投票が締め切られ、集計が終わりしだい結果が発表される。
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