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緑の党のメイ党首辞任 [緑の党]

 季節は11月だが、メイの時代が終わった。カナダ緑の党のエリザベス・メイ党首は11月4日、党首を即時辞任すると発表した。
 昨年再婚した彼女は、今年が党首として最後の選挙になると娘に約束したと語った。下院議員には留まり、下院院内総務に就くという。
 一部で報じられた、彼女が下院議長を目指しているという噂については、今は考えてなく、次回総選挙後に立候補したいと語った。
「我々は、初めて100万票を達成した。」
「世界を見回しても、他の小選挙区制のいかなる国においても、我々が成し遂げたことを(筆者注※緑の党が)成し遂げた国はない。」
「私は、まだ死んでいない。私は、どこにも行かない。私は、2人の素晴らしい同僚議員、ポール・マンリーとジェニカ・アトウィンとともに議会で働き続ける。」

 メイ党首は2006年から13年間党首の座にあり、連邦議会に議席を持つ党では最古参で、現在では唯一の女性党首である。テレビの党首討論からは長年疎外されてきたが、2008年に他党議員が移籍して初の議席を獲得すると、その年から招待されるようになった。2011年総選挙で緑の党候補として初めて当選し、同党議員は彼女一人の状態が長く続いたため、同党では抜群の知名度を持ち、緑の党と言えばメイ党首のイメージを抱く人が多いだろう。

 新しい党首は、2020年10月4日の党大会で党首選が実施され、決定する。ケベック緑の党のアレックス・ティレール党首が早くも出馬を表明しているが、メイ党首のやり方に異を唱えてきた人物である。オンタリオ緑の党のマイク・シュライナー党首と、東部初の下院議員となった新人ジェニカ・アトウィン議員は、出馬を否定した。メイ党首は「緑の党には、党首選出馬を目指すとてもいい人がいます」と言って笑いを誘った。
 「後任党首は女性を望むか」と問われると「私は、白人男性に敵対するつもりはありません。高齢の白人男性にもです。この前それと結婚したばかりですから」と言って、傍らの夫にキスした。
 新しい党首が決まるまで、ジョ=アン・ロバーツ副党首が暫定党首を務める。
「メイさんの後釜に座ることを考えるのは、とても難しいことです。党首選の準備をする間は、私が預かっておくことにします。」
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