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「連邦警察長官の夫はモルノー財務相のいとこ」の噂を否定 [自由党]

 連邦警察(RCMP)のブレンダ・ラッキ長官の夫が、ビル・モルノー財務大臣のいとこであるという噂がネットで広まった。連邦警察は、これを否定する声明を発表した。
 CBCの調査によると、噂は8月26日ころ、ツイッターに書かれたものが最初だという。噂の出所は、連邦警察のトップがトルドー政権重鎮の身内だから、SNC-ラバラン問題の調査が進まないのだと主張する。これらは退職した連邦警察官からの情報だというが、根拠は提示されていない。
 ところが解散・総選挙が現実化した9月10日、噂は急速に広まった。きっかけはグローブ&メイル紙の記事で、そこにはトルドー政権が、閣僚の守秘義務の解除を拒否して連邦警察の調査を妨害していると報じられている。実際に連邦警察は、総選挙が公示されたため調査を中断していると認めた。
 いくつかの個人サイトの中には、ラッキ長官自身がモルノー大臣のいとこと断言するものもあった。そしてこれらの情報は、保守党元スタッフがフェイスブック上で運営する保守サイト「アルバータ・カナダ・キャンペーン」に16日に取り上げられることによって、既成事実化した。
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 ブランドン大学でソーシャルメディアとセキュリティを研究するクリストファー・シュナイダー準教授は、この種の噂はある人々の信念に合致するので、初めから拡散する運命にあると説明した。
「事実であるか否かにかかわらず、この種の噂がすんなり収まることができる物語の筋書きは、すでに存在する。」
「彼らはそこに、ある種の不正や腐敗があると信じたいのだ。」
 彼は、噂の詳細は信じるに困難ではないが、証明するには困難だという性質を持つため、いっそう共有されやすいという。
「大手メディアがそれを調査し、その誤りを暴露しているときでさえ、必ずしもその流布と拡散を阻止できるわけではない。なぜなら人々は『特定の状況』において、それを信じていたいのだから。」


写真:フェイスブックのページから。右からブレンダ・ラッキ長官、ビル・モルノー財務大臣、ジャスティン・トルドー首相。
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