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新民主党の5人、緑の党への移籍を否定 [新民主党]

 ニューブランズウィック新民主党の15人が緑の党へ移籍したと報じられた件について、そのうち5人が9月5日、報道を否定した。
 メラニー・リッチャー氏は、CBCのインタビューで次のように述べた。
「これは誤報だ。かなりの人数が、同意なくリストに名前を挙げられたことにショックを受けている。緑の党が間違った情報を広めているのは、問題だ。」
 フランシス・デュゲイ氏は、自分が緑の党に移籍するとジャーナリストから聞かされ、驚いたとラジオ・カナダで語った。彼は、緑の党の誰とも接触していないと言う。
「何かが間違っている。全ては土壇場の行動で、我々は何の相談も受けていない。」
 彼は、党移籍についても、緑の党への支持についても同意していないと述べた。
「私はいかなる書類にも署名することなく、名前がリストに載っていると聞かされた。」
 彼はジョイス・リチャードソン氏と2日夜に会い、ニューブランズウィックの新民主党と緑の党の合併について聞かされたと語った。
 ジャン=モリス・ランドリー氏も、今週ジョイス・リチャードソン氏から話を持ちかけられたと語った。
「私が説明されたことは・・・記者会見で新民主党と緑の党の合併を発表するということだった。」
 彼は新民主党の離反者として名を挙げられ、その理由がシン党首への不満だと報じられているのを聞いてショックを受けたと語った。
「私はそのような話に、全く同意していない。」
 だが当のジョイス・リチャードソン氏はCBCに、自分が話したのは緑の党への移籍であって、党合併ではないと明言した。
「それが合併の話でなかったことは、非常に明白である。」
 ランドリー氏、ヘイリー・ダフィー氏、マディソン・ダフィー氏、ベティ・ウィア氏の4人は5日、新民主党を支持する声明を発表した。
「我々の同意なしに名前を挙げられたことは、遺憾である。」
「我々は候補者として、最後の選挙においてニューブランズウィック新民主党を代表したことを誇りに思っている。そして新民主党を、地方においても連邦においても支援することを、誇りに思い続ける。」
 3日に記者会見を行い、14人の元候補が緑の党に移籍すると発表したのは、ジョナサン・リチャードソン大西洋担当執行役員(ジョイス・リチャードソン氏の息子)とニューブランズウィック緑の党のデビッド・クーン党首である。

 リチャードソン執行役員が、シン党首の問題点について述べた際に語った人種差別発言もまた、波紋を呼んだ。
 彼は、党員に会うためニューブランズウィック州を旅して、特に州北部では「多少の」人種差別があると述べた。
「私がアケイディアン半島にいたときから、住民の多くが非白人を多少警戒する地域が多くある。」
「この国には、避けられない人種差別の根が、まだ存在する。」
 このように15人の移籍にまつわる話は、かなり食い違っている。連邦緑の党のメイ党首は、14人の元候補のうち7人はニューブランズウィック緑の党に移籍しているという声明を発表した。そのうえで、リチャードソン執行役員の人種差別発言を一蹴した。
「緑の党には、いかなるたぐいの差別も、居場所は全くない。我々は、いかなるたぐいの性差別、イスラモフォビア、ミソジニー、ホモフォビア、ヘイトスピーチも許容しない。カナダの強さは、その多様性にある。」
「実際に、何人かの人々は人種差別的な理由で新民主党に投票しないという、恐ろしい現実がある。私は、このような態度を非難する。だからといって、新民主党を支持しない人々に向かって、その理由は人種差別だと攻撃するのは、完全に間違っている。」
 メイ党首はさらに、政策的には近いとされる新民主党の党首を、珍しく強い口調で批判した。
「シン氏が党首になって以来、私はニューブランズウィックを3度訪問している。私は実際、この7か月で全ての州と1つの準州を訪問した。私はシン党首にききたい。彼が党首になって最初の18か月は、議席がなく、私より自由だったはずなのに、なぜニューブランズウィックを訪問しなかったのか。」
 彼女はさらに、7月にニューブランズウィック州フレデリクトンで開催された、先住民団体アッセンブリー・オブ・ファーストネーションズの年次総会にも彼が欠席した事実を非難した。
「ニューブランズウィックの新民主党員が失望するのも無理はない。」
「連邦党首は、激務である。あなたには出席する義務がある。」
 新民主党のシン党首は、全ての党首はカナダの多様性を賛美すべきであり、メイ党首はなぜ元新民主党員を入党させたのか説明する必要があると語った。そしてリチャードソン発言については「彼はニューブランズウィックを見限ったのだろう」と述べた。
 新民主党のチャーリー・アンガス議員は、ツイッターでこう綴った。
「宗教の異なるリーダーの下で出馬したくないという理由で、新民主党候補が船を乗り換えるというのは、病的だ。」
 ニューブランズウィック緑の党のクーン党首は、次のように述べた。
「私が聞いたのは、無知で、有色人種や宗教の異なる人に偏見を持つ一部の人々に彼が出遭ったということだ。」
「人種偏見がカナダに存在することは、真新しいニュースではない。我々は立ち上がり、それを根絶するために働く必要がある。」
 彼はニューブランズウィックを定期的に巡っており、「大多数の」州民は寛容だと語った。
 ランドリー氏は、リチャードソン執行役員の発言は不快だが、ニューブランズウィックにはシン党首への「多少の」人種偏見があると認めた。
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