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保守党議員、トルドー首相を「イモ」と呼んで注意される [自由党]

 保守党のピエール・ポワリエーブル議員は5月1日、連邦議会でトルドー首相を「ジャガイモ」と呼んだことに対し、議長から呼ばないよう注意された。
 ジャスティン・トルドー(Trudeau:トゥルドー)首相は2016年、初めて中国を公式訪問したとき、苗字が中国語でジャガイモを意味する「土豆」(トゥードー)に似ていることから、中国人に「ジャガイモ」と呼ばれた。クリスティア・フリーランド国際貿易大臣(当時)はこれを、親愛の印と受け取り「気に入っている」と語っていた。
 ポワリエーブル議員は、中国政府によるカナダ市民の抑留、キャノーラの禁輸措置を挙げ、中国の指導者はトルドー首相を「ジャガイモ」と呼んで蔑んでいるのに、当人はこれを親愛の印と受け取っていると批判した。彼が首相を「ジャガイモ」と評したのは、これが3日連続だった。
 ジェフ・リーガン下院議長(元自由党、現在は無所属)はこれを侮辱と受け取り、「ジャガイモ」と呼ばないよう要請した。だが保守党のキャンディス・バーゲン下院幹事長は、首相が「ジャガイモ」と呼ばれている事実を引用しただけで、実際に首相をそう呼んだわけではないと反論した。
 リーガン議長は、最終的に裁定した。
「私は北京語や広東語を話せない。『ジャガイモ』が中国語でどのような意味を持つかについて、私は指摘することはできないが、我々はここで英語とフランス語を話す。文脈において、それが賛辞として使われたとは私には思えない。」
「それは私には侮辱と感じられた。そして議会において、誰一人に対しても侮辱が行われていいとは私は思わない。」

 下院では原則として、二大政党党首は「総理大臣」と「公式野党党首」と呼ばれる。だがこの日の質疑応答では、保守党議員の多くはトルドー首相を「総理」ではなく「自由党党首」と呼んだ。トルドー首相もまた、シーア党首を「保守党党首」と呼んだ。新民主党のアレクサンドル・ブレリス議員は、これらは規則に反してはいないが、相手の地位を低く見せる行為だと指摘した。
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