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自称フェミニストのトルドー首相、演説中に女性たちに背を向けられる [自由党]

 「平等の声」が主催する「ドーターズ・オブ・ザ・ボート」の年次大会がオタワで開催され、338選挙区を代表する338人の若い女性有権者が、下院議場でそれぞれの選挙区選出議員の席に着き、各党党首が演説した。それは、ジョディ・ウィルソン=レイボールド議員とジェーン・フィルポット議員が自由党幹部会を除名された4月2日の、数時間後だった。
 トルドー首相は女性たちを前に、両議員除名について弁明した。
「ジョディ・ウィルソン=レイボールド(※前復員軍人大臣)とクリスティア・フリーランド(※外務大臣)のうち、どちらを信じるか決めなければならないと考えたい人は、この中にはいないということを私は知っている。ジェーン・フィルポット(※前予算庁長官)とマリヤム・モンセフ(※女性の地位・ジェンダー平等大臣)のうち、一人が正しく、もう一人が間違っていなければならないなどということを知りたい人はいない。」
「聞くべき展望は常にあるだろうが、最終的には多様性、ここにあるような多様性は、信頼があるときのみ機能する。そしてチームの中で、その信頼が壊れたとき、我々はどのように前進して行くかについて考えければならない。」
 彼はさらに、女性をターゲットにした開発援助、女性に割かれた予算、男女平等賃金、婦人団体への資金提供、男女同数の内閣を列挙し、フェミニズムに基づく政策を自負した。
「やるべきことはもっとあると、私は認める。だが、政党党首の中で誰がよりフェミニストであるかというコンテストにおいて、名を挙げられていることを誇りに思う。」
 だが女性たちのうち数十人がその場で起立し、演説する首相に背を向けた。それは、二人の女性前大臣を冷遇したことへの抗議だった。
 保守党のシーア党首の演説時には、十数人が退席した。
 緑の党のメイ党首の演説は、喝采をもって受け入れられた。
 傍聴席には、除名されたウィルソン=レイボールド議員、フィルポット議員のほか、彼女たちに同調するツイートをして幹部会を離脱したセリーナ・シーザー=シャバンヌ議員(3人とも女性)がいた。
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 ハミルトン・マウンテン選挙区のディアナ・アランさんは、ツイッターで首相に露骨な批判を浴びせた。
「我々は、会議に参加する若い女性としてここオタワにいる。そして我々は、ジョディ・ウィルソン=レイボールドとジェーン・フィルポットを幹部会から追放したあなたを、心から非難する。」
 新民主党のジェニー・クワン議員は、この日議会で演説した。
「カナダ初の先住民の司法長官を、彼女が法を守るからという理由で幹部会から追放することによって、首相は自分に逆らう女性は自由党で冷遇されるということを明らかにした。これが、自称フェミニストが2019年に見せる行為だろうか?」


・トルドー首相の演説
https://www.youtube.com/watch?v=lPB59opdwdQ
・メイ党首の演説
https://www.youtube.com/watch?v=sw-NAOdxNe8
青い服の女性は、女性初の首相キム・キャンベル氏。

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