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またも内閣改造、予算庁長官にマレー氏 [自由党]

 トルドー首相は3月18日、3月では2度目となる内閣改造を行った。これは、4日にジェーン・フィルポット予算庁長官兼デジタル政府大臣が辞任したことに伴うもので、ジョイス・マレー予算庁政務次官が、新しい予算庁長官兼デジタル政府大臣に任命された。
 マレー新長官は、現在のスキャンダルから前進して、貧困を減らし、地球温暖化と雇用創出に取り組みたいと抱負を語った。そして、首相を批判して閣僚を辞任したウィルソン=レイボールド議員とフィルポット議員が幹部会にとどまっていることを「すばらしい」と賞賛した。また彼女はSNC-ラバラン問題について、トルドー首相が「コミュニケーションの失敗があった」と明確に認めたことを挙げ、これ以上ウィルソン=レイボールド氏から聞くことはないと断言した。
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 マレー長官は南アフリカのシュバイツァー=レネケに生まれ、7歳でバンクーバーに移住した。母シャーロットは婦人参政権運動のリーダーで、ブリティッシュコロンビア大学初の女性准教授になっている。マレー長官は、サイモン・フレーザー大学で考古学・言語学・経営学を学び、1977年夫とともに植林会社を設立した。この会社は2012年に10億本目の木を植え、CBCの番組で紹介された。彼女は1996年から1999年まで、ブリティッシュコロンビア森林資源勧告委員会に勤めている。
 このような活動が目に止まり、彼女はブリティッシュコロンビア自由党の候補として擁立される。彼女の持論である、持続可能なコミュニティを構築するための「緑の党から自由党まで」のスローガンを掲げて当選し、キャンベル内閣の水陸空保護大臣・経営大臣を務めた。
 だが2005年の州議会選挙で落選すると、2006年には連邦議会選挙(ニューウェストミンスター-コキットラム選挙区)に自由党から出馬するが、再び落選。選挙区を自分の住むバンクーバー・クワドラに変えた2008年からは、順当に連続4回当選し、自由党がわずか34議席にまで減少した2011年総選挙でも生き残っている。2012年には自由党党首選に出馬し、トルドー現党首に次ぐ2位となった。
 環境保護活動に長年取り組んできたマレー長官は、トランスマウンテン・パイプライン計画に反対していたが、「閣僚としては国益を考慮すべきだが、議員としては地元有権者の意向を代弁すべきだ」と説明した。


写真:左からトルドー首相、ジョイス・マレー長官、ジュリー・パイェット総督。
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