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ケベック未来連合、支持率4割以下でも過半数か [ケベック]

 ケベック州議会総選挙が、10月1日に実施される。
 CBCは8月29日、政党支持率調査を実施した。その結果は、ケベック未来連合36.6%、ケベック自由党28.7%、ケベック党18.4%、ケベック連帯10.9%、その他5.4%となった。ここから導き出される予想獲得議席は、ケベック未来連合73(60~85)、ケベック自由党37(27~50)、ケベック党10(2~27)、ケベック連帯5(2~7)、その他0(0~0)議席(定数125、括弧内は最小と最大議席)となる。ケベック未来連合の勝率は96.4%と算出され、焦点は過半数に達するかどうかだけとなっている。

 ケベックの歴史上、過半数に達した政党の最低得票率は、モリス・デュプレシが国民連合を率いた1944年総選挙での38.0%である。このとき自由党は得票率39.4%に達したが、議席数で下回った。第3党の人民ブロックは、得票率14.4%・獲得議席4議席だったので、有力な第3党が影響したわけではない。国民連合が得票率38.0%で過半数を獲れた理由、それは同党がフランコフォン有権者を独占できたからである。
 さて2018年、フランコフォン有権者の41%はケベック未来連合を、22%はケベック党を、20%は自由党を支持している。フランコフォン有権者が多数を占める選挙区は125のうち100あり、そのうち人口比で65%を占めている。ケベック未来連合の支持率は現在36.6%だが、同党は記録的低得票率で、過半数を獲得するとみられている。
 ケベック党は、1994年総選挙では得票率44.8%で、自由党の44.4%をわずかに上回ったにすぎなかったが、77議席の過半数を獲得し、自由党の47議席を大きく引き離した。ケベック党は1998年総選挙でも得票率42.9%で、得票率43.6%の自由党を下回ったにもかかわらず、76議席の過半数を獲得し、自由党の48議席を大きく引き離している。この原因もフランコフォン有権者の得票率にあり、1994年はケベック党が自由党に14ポイントリード、1998年はケベック党が自由党に18ポイントリードした。第3党の動向は問題ではなく、ケベック民主行動党(後にケベック未来連合に吸収される)の得票率が、1994年に6.5%、1998年には11.8%だったが、どちらも党首一人が当選しただけだった。

 ケベック州で20世紀以降、少数政権は2度しか誕生していない。一度目は2007年の自由党政権で、得票率は33.1%だった。第2党の民主行動党は30.8%、第3党のケベック党は28.4%だった。二度目は2012年のケベック党政権で、得票率は32.0%だった。第2党の自由党は31.2%、第3党のケベック未来連合は27.1%だった。ここから導かれる結論は、少数政権が成立するには強力な第3党が必要だということである。現在第3党のケベック党は、支持率が18.4%しかなく、1位と2位に大きく引き離されている。同党はかつての二大政党であるが、公式政党の資格を得る12議席獲得も危ぶまれている。
 これらのデータから多くの批評家は、低支持率にもかかわらずケベック未来連合の過半数を予測する。自由党はアングロフォンとアロフォンに支持されており、その動向はケベック未来連合の過半数をおびやかさない。同党の過半数を阻むものがあるとすれば、伝統的にフランコフォンに支持されてきたケベック党の、終盤での追い上げである。
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