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トランプ支持の客にサービスを拒否 [人権]

 トランプ大統領を支持する客がレストランでサービスを拒否された事件で、店員が解雇された。
 バンクーバーのスタンレーパーク内にあるレストラン「ティーハウス」に6月26日、トランプ氏が掲げたモットー“Make America Great Again”(アメリカを再び偉大にしよう)の書かれた赤い帽子をかぶった男性が入店した。ウェイターのダーリン・ホッジ氏がテーブルに行き、帽子を脱ぐよう要求すると、客はそれを被る権利があると答えた。ホッジ氏が「帽子を脱がないとサービスしない」と告げると、客は出て行ったという。
 レストランを経営するセコイア社は、ホッジ氏を28日に解雇した。マネージャーのアンディ・クリンプ氏は、次のように述べた。
「我々は、いかなる種類の非寛容も支持しない。」
「我々は人を、政治的信条に基づいて差別しない。」
 ホッジ氏は、会社の決定は受け容れたものの、解雇の翌29日にフェイスブックで声明を発表した。
「MAGAの帽子は、人種差別・偏狭・イスラムフォビア・女性蔑視・白人優位主義・同性愛嫌悪を象徴している。強いモラルを持つ者として、私の職場において、この客の帽子のセンスに対し明確な態度を示す必要があった。少しも後悔していない。」

 6月22日にはバージニア州レキシントンのレストランで、トランプ政権のサラ・ハッカビー・サンダース報道官が入店を拒否される事件が起きている。店には抗議のデモや嫌がらせが相次ぎ、ネット上でも親トランプ派と反トランプ派が評価の1つ星と5つ星を大量につけ合う「ネットスクラム」が起きる騒ぎに発展した。
 だが今回の事件では、事情はもう少し複雑だ。親トランプ派は、サービス拒否に憤り1つ星をつけるグループと、解雇に賛同し5つ星をつけるグループに両極端に分かれている。そのいっぽう、政治的騒動にうんざりする人々もいる。
「どうして大勢の人々が、食事に関係なく、行ったこともない店に架空のレビューを投稿するのか?」

 アメリカ共和党ブレーンのブレンダン・シュタインハウザー氏は、会社の対応に異議を唱えた。
「もしあなたがゼロ・トレランスの考えを持っていたとしても、ウェイターを無給で2週間自宅待機させるとか、ほかにもっといい方法があったのではないか。この手の人を解雇するのは、教訓になるかもしれないが、より多くの問題を引き起こしかねない。」
 ブリティッシュコロンビア州人権法では、従業員の政治的信条は保護されているが、客はそうではない。
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