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ケベック党のペラドー党首、辞任を発表 [ケベック]

 ケベック党のピエール・カール・ペラドー党首は5月2日、「家庭内の事情」を理由に党首と州議を辞任し、政界から引退すると発表した。
 彼はタレントのジュリー・スナイダー氏と長年事実婚していたが、2015年8月に結婚した。だが彼女は、公党党首夫人として多くの犠牲を払う必要があったらしく、2016年1月に別居していた。実はこの前日、ジュリー夫人がラジオで離婚調停について語っており、ケベック党のフランソワ・ジャンドロン州議は「ジュリー・スナイダー氏がきのう語った尋常ではないインタビューが、関係していると思う」と語った。
 ペラドー党首は最近、ケベック独立を達成するため、独立派の野党「ケベック連帯」「国民の選択」に統一ロードマップを作成するよう呼びかけたが、不調に終わった。ケベコー財閥総帥で組合バスターとして知られる彼と歩調を合わせることに、他党は二の足を踏んだ。
 ペラドー党首自身もまた、ポリシーを鮮明にしようとしなかった。組合バスターの彼は労働運動の闘士にはなれなかったし、彼の本質はナショナリストだったが、自党が革新政党であることに配慮した結果、ナショナリストとしての本領を発揮することもなかった。
 ペラドー党首就任以来、ケベック党の支持率は最大でも31%を超えることはなかった。与党自由党は最低でも32%以上を記録し、シャレー前政権の汚職が発覚し支持率を下げているときでも、ケベック党は支持率を上げることはできなかった。レジェ・マーケティング社による最近の世論調査では、ペラドー党首の支持率31%に対し、不支持率は55%にものぼった。そして彼の支持率は、ケベック未来連合のフランソワ・ルゴー党首やケベック連帯のフランソワーズ・ダビ共同代表よりも低かった。
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