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進歩保守党のエリオット氏、州議を辞職 [オンタリオ]

 オンタリオ進歩保守党のクリスティン・エリオット州議が、8月28日に辞職した。彼女は5月の党首選で敗れてから、州議会に姿を見せなくなり、引退するのではと噂されていた。
 彼女は声明で、次のように述べた。
「私は党を導くため自分を前に出しましたが、党員は異なる選択をしました。私は党員の決定を尊重し、党と同僚たちの成功を祈ります。」
 彼女は長年身体障害者のために活動し、2012年オシャワに障害者のための能力開発センターを設立している。
「この決定は、容易ではありませんでした。私は、弱い立場の人々の権利を擁護するため、政界に身を投じました。役割は変わりますが、私は全ての人々が尊厳ある人生を送ることができるよう提唱し続けていきます。」
 彼女は、かつては与党だった進歩保守党は、4回連続で選挙に負けて「中毒ブランド」になり下がったと強く批判した。
「これを言うことは決して楽しいことではありませんが、誰かが言わなければならない問題について、聞こうとしない巨大なグループが党内にあります。私たちは、党を刷新する必要があるのです。」
 エリオット州議のポリシーは自由党に近く、与党自由党と戦うためのリーダーとしては好まれなかったかもしれない。フーダック前党首が辞任したとき、彼女が次の党首として有力視されたが、連邦保守党下院議員だったブラウン氏に党首選で敗れた。オンタリオ進歩保守党は、次の選挙を戦ううえで連邦保守党と協同するため、より太いパイプを持ち、より政策的に近いリーダーを必要としたのだろう。

 キャスリン・ウィン首相(女性、レズビアンを公言)は、エリオット州議を大いに称えた。
「エリオットさんは、人々の利益のために行動し、政治的背景に関係なく誰とでも働きました。彼女は議会では、最も強力な好敵手で、オンタリオの政治に足跡を残しました。彼女は情熱的でしたが、私心はありませんでした。」
 オンタリオ新民主党のアンドレア・ホーバス党首(女性)も、女性政治家として彼女が果たした業績を評価した。
「私たちは政治的に、必ずしもいつも同調しませんでしたが、議会と地域における彼女の努力に、特に障害者のための活動には、敬意を表します。彼女の前例は、若い女性たちに政治への関心をひき起こしたことでしょう。」

 エリオット氏は1955年オンタリオ州オシャワに生まれ、ウェスタン・オンタリオ大学を卒業して法曹資格を取得し、後に夫となるジム・フラハティ氏(後の財務大臣、2014年に死別)とともに法律事務所を設立した。彼女は保守系政治家だが、夫婦別姓を称している。
 2006年、夫が連邦政界に転身するため州議を辞職すると、その補欠選挙に立候補して当選。2009年と2015年、党首選に立候補して落選している。
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