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ケベック州内の英語商標に規制の動き [ケベック]

les-cafes-second-cup.jpg.size.xxlarge.letterbox.jpg ケベック州のエレーヌ・ダビ文化大臣は、Gap・Walmart・Best Buyのような非フランス語の名称を持つ企業の商標に、フランス語の説明を付加することを要求する新たな規制をこの秋に提出すると語った。
 カナダで登録された登録商標は、知的所有権として国際的な保護を受ける。ゆえにシルク・ド・ソレイユ(Cirque du Soleil)がトロントで興行するとき、「サン・サーカス」と表示することを強制できない。またケベックのフランス語憲章は、商標には言及していないので、ケベックにある外資系企業は(主に英語で)その名称を商標登録することで、規制を実質的に免れてきた。中国でもかつて、商標の中国語表示を義務づける試みが行われたことがあるが、結局頓挫した。
 Second Cupの商標が、ケベックでは“Les cafés Second Cup”になっていることはよく知られている。これは民族主義テロ組織のケベック解放戦線が2001年、モントリオールのセカンド・カップ3店舗に爆弾テロを行ったことを受け、自主的に改訂したものである。ケベック解放戦線はその後、マクドナルド(※スコットランド系の苗字)7店舗に対しても爆弾テロを行った。
 英語雑誌「ザ・サブアーバン」のベリル・ワジェスマン編集長は、フランス語憲章による規制の結果、ケベックの小売業者のかなり多くが、ウェブサイトをフランス語訳するよりむしろ廃止したという事実を指摘し、懸念を表明した。
「いじめはやめるべきだ。それだけでなく、これ以上の経済縮小を行うべきではない。800万人の市場は、グローバル企業を動かさないだろう。」
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