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ボリュー党首猛進するも、分裂に向かうケベック連合 [ケベック]

 次の総選挙は1年以上先かもしれないが、ケベック連合のマリオ・ボリュー新党首は早くも個別訪問を始め、彼のプライオリティであるケベック独立を熱心に布教している。彼は個別訪問を通じて、次の総選挙では20議席程度獲得できそうな手応えを感じていると語った。
 だが世論調査は、ケベック連合のプライオリティを独立とするボリュー路線を、ケベック州民のわずか19%しか支持していないことを示した。そして政党支持率も、新民主党34%・自由党34%・保守党12%に対し、ケベック連合はわずか17%と振るっていない。
 新民主党のアレクサンドル・ブレリス議員は、(ローズモン=ラ・プティット・パトリ)選挙区では誰もケベック連合を話題にしていないと語った。

 ボリュー党首は党首選で、4人いる議員の誰一人からも支持されなかった。彼はこれまでの党の20年の歩みを「ケベックの利益ばかり求め、独立を前面に押し立てて戦おうとしなかった敗北主義」と酷評し、長老たちの怒りを買った。モントリオールの新聞「ラ・プレス」紙は、数人の元議員がすでに次の総選挙出馬を断念していると報じている。そのうちの一人マルク・ルメイ前下院議員は、ボリュー氏が党首であるかぎり出馬しないだけでなく、別の候補を擁立することも、資金を集めることもしないと述べた。
「ケベック連合は独立のための牽引車でなければならないというのは誤りだ。それはケベック党のすることだ。ボリュー氏は、州議会選挙に出馬すればいい。」
 また彼は、ボリュー党首のスタッフの多くが都市出身であり、ケベック連合の主戦場である地方出身者がいないと警告した。
 ボリュー氏を「道化」と呼び、党役員を辞任して議員たちに新党結成を呼びかけたブルーノ・グルニエ氏もまた、ボリュー体制に従うことを拒否した。彼はこう語った。
「私は心から、独立を達成したいと思う。だが私は、みんなでそれを達成したいと思う。」
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