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キャシー・ダンダーデイル首相が辞任 [ニューファンドランド]

 ニューファンドランド&ラブラドル州のキャシー・ダンダーデイル首相(進歩保守党)は1月22日、首相と党首を24日に辞任すると発表した。
 ダンダーデイル首相は記者会見で、「旧約聖書は『日の下では、何事にも定まった時があり、全ての営みには時がある』と我々に教えている。公職も同じだと思う。いつ登場し、いつ引き下がるかも承知している。私にとってのその時は、まさに今である」と述べ、マスクラット滝水力発電システムや沖合石油探査などの成果に言及して「最も重要なことは、我々が出発したときより州民は豊かになっているということである」と自画自賛したが、インタビューには応じなかった。

 ニューファンドランド島では2013年12月、強風で送電線が切れたことが原因で島全域が停電となった。復旧作業は激しい吹雪と積雪に阻まれ、公共施設は閉鎖され、フェリーも空の便も運休となり、ほとんどの住民は電気のない自宅に閉じ込められることになった。2014年1月初めには、機材の故障のため交代で停電が実施されたが、首相はフロリダにいて、連絡がつかなかったという。
 ここ半年間で、与党進歩保守党の支持率は目に見えて低下している。2013年11月のカーボネア=ハーバーグレイス選挙区の補選で敗北したことで、党内ではダンダーデイル党首のままでは次の選挙は戦えないという声が挙がった。ダンダーデイル内閣で厚生大臣を務めたポール・オーラム氏も、首相は辞任すべきだと公然と語った。だが首相は住民が寒さに苦しんでいる中、テレグラム紙のインタビューで「次の総選挙まで首相職に留まる」と明言した。
 だが首相の最も忠実な部下であるポール・レイン院内幹事長が、1月20日に自由党に電撃的に移籍したことで、首相は孤立無援に陥った。レイン議員は「この政権は進むべき道を失い、住民の声に耳を傾けることを怠っている」と語った。

 後任の首相には、トム・マーシャル財務大臣が就任する。次の総選挙は2015年10月13日に予定されていたが、選挙法の規定により、新首相就任後1年以内に実施しなければならない。
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