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リッツ農相、供給管理品目固守を明言 [経済]

 カナダのジェリー・リッツ農業・農産食料相は12月6日、同国のケベックシティで講演し、乳製品や鶏肉などの供給管理品目について「供給管理品目を守る姿勢は変わらない」と述べた。ニュージーランドで始まったTPPの第15回拡大交渉から同国が参加しているのを受け、会場の酪農家が「政府は私たちの産業を守ると信用していいのか」と質問したのに答えた。
 ただリッツ農業・農産食料相は、TPP交渉で供給管理制度を守る確約が米国など相手国から得られているかどうかや、具体的な対策には触れなかった。カナダではTPP交渉で乳製品などをどう守るかが大きな課題で、今後の動向次第では同国でも大きな論戦が起こりそうだ。
 講演は、ケベック州生産者連合(UPA)が開いた年次総会で行った。同州はカナダ全体の加工原料乳生産量の約半分を占め、供給管理制度が維持できないと生産者は大きな打撃を受ける。
 供給管理制度は、低関税の義務的な輸入数量枠を設ける代わりに、それ以外には高い関税を設定して輸入量を抑制し、国内の生産量管理と合わせて国内生産を守る制度。カナダは乳製品と鶏肉、鶏卵などで供給管理制度を実施している。
 リッツ農業・農産食料相は「バランスの取れた態度で交渉に臨まなければならない」と述べ、乳製品などとは別に、TPP交渉で豚肉などの輸出拡大に意欲を示した。
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