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ケベック州議会で予算案信任、総選挙を回避 [ケベック]

 ケベック州議会で11月30日、2013年度予算案が49対48の1票差で信任された。過半数割れのマロワ政権は、不信任されれば解散・総選挙のピンチを凌いだ。与党ケベック党の議員は賛成票を投じたが、自由党とケベック未来連合の二大野党は併せて過半数に達しており、その去就が注目されていた。
 自由党は党首が辞任したばかりで、現在は党首が不在だから、このままでは選挙を戦えない。しかも、汚職への強い批判の中で予想を上回る50議席を獲得したから、もし総選挙になれば、議席を減らすことは確実だろう。こうした自由党の窮状を見抜いたケベック未来連合は、早々と予算案を不信任すると発表した。フランソワ・ルゴー党首は、こう述べた。
「彼らにはリーダーがいないし、そのうえシャルボンノー委員会による調査の真っ最中で、ここ数週間良い知らせを聞いたためしがない。」
 かくしてケベック未来連合の議員19人全員と、ケベック連帯の議員1人が反対票を投じたが、自由党は予算案が不信任されては困るので、議員28人だけが出席して反対票を投じ、残りは棄権した。
 自由党のレーモン・バシャン前財務大臣は、ケベック州民の65%が即時の総選挙を望んでいないという世論調査の結果を指摘した。
「私は、ケベック州民の民意を尊重したい。」
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